子どもが発熱すると、ママ達は慌ててしまいますよね。自宅で様子をみるべきか、病院に受診するべきかなど悩むこともあるでしょう。夏は、感染症だけではなく熱中症など発熱の原因は様々あります。
今回は、乳幼児が発熱した時の対応についてお話しします。
乳幼児の発熱はどのくらい?
乳児の体温は、36.5〜37.5℃と大人に比べて高くなっています。しかし、個人差があるため、普段から体温測定を行い、平熱の状態を把握しておく必要があります。
具体的には、37.5℃は微熱、38℃以上あれば発熱を疑い、38.5℃〜39℃以上あれば、高熱といえます。3カ月未満であれば、38℃以上が続くようでしたら、受診が必要です。
また、3カ月以上であっても、39℃以上熱があれば、受診する様にしましょう。乳幼児は、熱の調整機能が未熟で発熱しやすいといえます。
発熱時の受診のポイントは?
子どもが発熱した際に、どのタイミングで受診すべきか悩んでしまうというママの声をよく聞きます。下記を目安にして受診するかの判断をしてみてください。
家で様子を見てもよい場合
・少量ずつでも、水分・食事がとれている。
・夜は眠れている。
・あやせば笑ったり、遊ぼうとする。
・それほど機嫌は悪くない。
・高熱でぶるぶる震えることはあるが、意識はしっかりしている。
かかりつけ医に受診したほうが場合
・水分・食事を全く受けつけない。
・何度も嘔吐する
・おしっこが半日くらい出ない。または色がいつもよりも濃い。
・生後3か月未満の赤ちゃんで、38℃以上の熱がある。
・生後3ヶ月以降でも、体温が39℃以上が続く場合
・何日も熱が下がらず、ぐったりしている。
日中であればかかりつけ医に受診しましょう。夜間や休日であれば、翌日以降にかかりつけ医が診療している時間に受診してくださいね。
※咳があり、濃厚接触者などでコロナウイルス感染の可能性がある場合には、かかりつけ医や地域の発熱外来などに電話相談してから受診するようにしましょう。医療機関ごとに受診時間や受付場所をかえるなどの感染対策を工夫している場合があるため、受診前に医療機関への確認するのが良いでしょう。
参考記事:日本小児科学会「新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて」(外部サイト)
夜間や休日でも電話をしてから救急外来受診したほうが良い場合
・意識が朦朧としている
・熱性痙攣を起こしている
※救急外来受診の場合も、咳があり濃厚接触者などでコロナウィルス感染の可能性がある場合は、かかりつけ医などに電話相談してから受診するようにしましょう。
発熱時の対応は?
発熱時にできるホームケアとしては、クーリングや水分補給などがあります。
下記のポイントを意識しながら、子どものケアをしてくださいね。
①クーリング
クーリング(冷やすこと)は、首と脇の下、鼠蹊部(足の付け根)の3点が基本です。おでこや頭を冷やすと熱が出ている時は気持ちが良いですが、頭だけのクーリングは熱を下げる効果は十分ではありません。熱が上がっている時は、寒気を感じブルブルすることが多いので温め、上がりきってからクーリングをすると良いでしょう。
おでこに冷却シートを貼る場合には、寝ている際に鼻や口元にずれてしまい窒息につながる恐れがあるので、就寝の際には外すようにするのが良いでしょう。また、こまめに子どもの様子を確認し目を離さないようにしてくださいね。
②水分補給
生後6カ月未満の赤ちゃんの最適な水分補給は、母乳や育児用ミルクです。母乳や育児用ミルクには、赤ちゃんに必要な栄養分や電解質などが含まれています。母乳や育児用ミルク以外の水分をあげる場合には、いっぺんに飲ませるよりもこまめに1口ずつあげるのがポイントです。
③熱中症対策
風邪症状などなく、炎天下の外からの帰宅後に、身体も熱く顔が真っ赤になっていて、発熱している場合があります。 洋服を薄着にして下着だけにしたり、ズボンや洋服を緩めて涼しい部屋で過ごして、時間をおいて再度熱をはかるようにしましょう。熱が下がってこない、ぐったりしている、水分がとれないなどあれば、受診するようにしましょう。
まとめ
乳幼児の発熱は、突然に起こることも多く夜間や休日などは、受診のタイミングも難しいですよね。 熱以外の症状にも注意して、落ち着いて対応できると良いですね