すぐに妊娠できるだろう!
当時、3年付き合っていた夫と2017年に結婚。お互い旅行やスポーツが好きで、最初こそ妊娠は意識していませんでした。しかし、結婚から1年が経つと周囲から「お子さんは?」とよく聞かれるようになり、なんとなく妊活を意識し始めました。
当初は、「まだ20代だし、自分たちでタイミングを取ればすぐに妊娠できるだろう!」と簡単に考えていました。なので、あとから結婚した3歳下の妹や友人たちの「妊娠をした」という話を聞いても、「妹や友人たちの子どもが生まれるまでに、私も妊娠しているだろう!」と楽観的でした。
焦った私は…
しかし、そこから1年経っても妊娠することはありませんでした。さすがに焦った私は、夫に「不妊治療のクリニックに行ってみたい」と相談しました。クリニックに行ってみたいと相談した当時、夫は仕事が忙しく、精神的な疾患を抱えていました。
うつ病を患っている夫に「不妊治療の話、男性側に原因がないか調べてほしい」などの相談をすることは、仕事以外でも夫にプレッシャーを与えることになってしまいます。私は言葉を選びながら悩みつつ伝えました。
夫に相談するも…?
まず、夫に不妊治療専門クリニックというと、「え? まだ良いでしょ」「子ども子ども言われると疲れる」と言われ、取り合ってもらえず……。そのため、自分の検査だけでもしてみようと思い、産婦人科に相談に行きました。 結局、産婦人科では異常はありませんでした。
近所に不妊治療専門クリニックが開院
事が動いたのは、近所に不妊治療専門クリニックができたことでした。このとき、産婦人科に行ってから半年経っており、「近所に不妊治療専門クリニックができたから、本格的に通いたい」と私は夫にお願いしました。
夫も服薬をして精神疾患が落ち着いてきていたので、今回は一緒にクリニックに行き、検査をしてくれることに。このクリニックは、検査や治療とは別に、治療に関する講義もおこなっていました。講義があると知って、夫は自らその講義を受けてくるようになり、不妊治療の理解を深めてくれました。クリニックのおかげで不妊治療に対して夫婦の足並みが揃ったのです。
不妊治療開始
私は不妊治療専門クリニックに通い、半年で2回人工授精をおこないました。1回目で妊娠できなかった私は、2回目は今回こそはと自分にプレッシャーをかけていましたが、結局結局妊娠できず……。3回目は「3度目の正直!」と思いつつも、過去2回続けて妊娠しなかったので、期待せずに過ごしていました。するとこの3回目の人工授精で妊娠したのです。
結局「今回こそは!」と意気込んだタイミングではなく、まったく期待せずにいた周期に妊娠した私。「気持ちが焦ってしまうとダメなのかな?」と思った出来事でした。
子どもが生まれ、これからの育児生活で妹や友人と比べたりして焦ったり不安になったりしてしまうこともあるかもしれません。そんなときは今回のことを思い出し、何ごとに対しても、できるだけおおらかな気持ちで過ごすようにしたいなと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:佐藤 八重
令和2年生まれ女の子と令和4年生まれ男の子の二児のママ。