「生理3日前」と通知があり…
その日は朝、生理管理アプリから「生理3日前」と通知がきていました。「そろそろナプキンを着けないと」と思いながらも朝は忙しく、後回しに。そして長女を学校へ送り出し、私も朝食と家事をバタバタと済ませ、ナプキンのことをすっかり忘れたまま仕事へ……。
仕事の昼休憩のときにふとナプキンのことを思い出しましたが、肝心のナプキンは持ってきていません。「まぁ、3日前だし、まだ大丈夫か」と思い、午後もそのまま仕事を続けました。
そして、仕事を終えて帰宅したときには、すっかりナプキンのことを忘れてしまっていたのです。
お隣さんの車に乗る
夕方、長女が「新しい鉛筆が欲しい」と言うので、宿題を終わらせたあとにお散歩がてら徒歩10分の本屋さんへ歩いて行くことにしました。本屋さんで鉛筆を購入し、帰ろうと思ったとき、お隣のママさんと娘さんに会いました。お隣さんはちょうど車で帰るところで「よかったら乗っていく?」と言ってくれたので、ありがたく娘と乗せてもらうことに。
お隣さんとは子どもの年齢も近く、ママさんもさっぱりとした方なので、外で一緒に遊んだり話したりすることはよくありましたが、車に乗せてもらうのは初めてでした。
最悪のタイミング!
本屋さんから家までは車で3分程度なので、あっという間に到着。「ありがとうね~」と言い私が車から下りようとすると……「ママ! 血!」と長女が驚いたように言いました。
シートを見ると、経血汚れが! 一瞬で「ナプキンを着けるのを忘れてた!」と思い出し、次に「本当にごめんなさい!!」と、とにかくお隣さんに謝罪。
不幸中の幸いで、ウェットティッシュでサッととれる程度の汚れでしたが、罪悪感が半端なかったです。まさかこのタイミングで生理がくるなんて思いもよらず、よそさまのものを汚してしまったことにヘコんだ私でした。
あの朝、生理3日前のお知らせが来て「ナプキン着けないとな~」と思った時点で着けないとダメだったなと反省。お隣さんは終始嫌な顔ひとつせず「私も同じ状況になったことがあるから気にしないでね。服、大丈夫?」と、私のことを気づかってくれました。私は反省しつつ、もし同じ状況に遭遇したら、こんな大人な対応をしたいなと感じた出来事でもありました。
著者/石井ゆうき
イラスト/おみき
監修/助産師 REIKO
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