筆者は、長女が初めての子どもだったので、なぜ泣いているのか分からなくて、泣けばすぐに抱っこをしていました。周囲から「少しの間なら泣かせても大丈夫」と言われても、聞く耳が持てませんでした。そうすることで、私は長女を「抱っこしないと寝ない子」へと育ててしまったんです。
抱っこをしないと寝ない長女
わが家の長女は、新生児の時期から2歳過ぎまで、抱っこをしないと寝ない子でした。抱っこで寝付いても、布団に置くと泣くので、夜中は授乳から授乳の間ずっと抱っこをしていました。
1歳を過ぎたころからは、布団に置けば寝るようになりましたが、寝かしつけは抱っこでなければダメだったので、寝るまでひたすら抱っこをしていました。
寝かしつけの時間が苦痛だった……
寝付きも悪かったので、2時間くらい抱っこしていることもたびたびありました。 寝かしつけの時間が、苦痛で仕方なく、「どうしてこうなってしまったのだろう」「自分の育児方法が間違っていたのか」と悩み続けていました。
次女が生まれたときに、「寝かせるときは絶対に抱っこしない」と決めました。次女に対して申し訳ない気持ちもありましたが、ひとりでも寝てくれる環境をつくることを心がけました。
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大成功!ひとりでも寝てくれる次女
授乳やおむつ以外で泣いたときには、側にやわらかいタオルなどを置いたりくるんだりと、寝るときに私の代わりになるものを触れさせてあげるようにしました。
私にとっては大成功のできごとで、次女は眠くなると、お気に入りのタオルや毛布を握りながら、ひとりで寝入ってくれるようになったのです。おかげさまで、寝かしつけの時間もありません。
長女と次女でこんなにも違うなんてと驚きです。そして、「子どもは抱っこしなくても寝るんだな」と痛感しています。寝かしつけに時間がかかるのが苦痛でしたが、今は抱っこ紐を見るたび、長女の寝かしつけの記憶がよみがえります。(TEXT:小室 忍)