体験談&マンガ投稿コンテスト開催中!
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私の幼なじみ
私には幼稚園のころから30年ぐらいずっと仲良くしている幼なじみの女友だちがいます。幼稚園、小学校が同じでクラスも一緒になったことがあり、放課後になるとよく自転車でどちらかの家に行き、暗くなるまで遊びました。ときには彼女の妹や祖父とも一緒に話をしたり、彼女の家に遊びに行くといつも家族が温かく迎えてくれました。中学、高校は別々でしたがよく文通でやり取りをしていました。高校でお互い携帯を持つようになっても文通は続けていました。学校から帰宅してかわいい便箋がポストに入っていると、すごくうれしかったのを覚えています。お互い専門学校に進学して、卒業後、私は地方へ、彼女は地元に残りました。あまり会えなくなって寂しくなりましたが、文通やメールで近況報告をしたり、私が帰省した時にご飯を食べに行ったりしていました。
入籍を伝えると…
月日が経ち、私は26歳の時に結婚。夫と初めて出会った日がクリスマスイブだったのと、ちょうどその日が大安だったので12月24日に入籍することになりました。入籍した後に家族や友人に電話やメールで報告をしました。もちろん彼女にもメールで伝えると……、なんと「実は私も今日入籍したの」と返信が来てびっくり!! まさかのうれしい偶然に2人して喜び合いました。
そして3カ月後、私は6月に海外挙式をするための準備をしていました。式場は1年前に予約し、憧れのチャペルでの挙式を心待ちにしていました。そんなある日1通の封筒が自宅に届き、見ると結婚式の招待状で差出人は彼女でした。いつ式を挙げるんだろうとわくわくしながら中を確認すると、6月。私の結婚式と2日違いでした。ジューンブライドなので6月に結婚式をする人は多いと思うけれど、この偶然はうれしさと、結婚式に出席できず彼女の晴れ姿が見られない悲しさが混ざって複雑な気持ちになりました。結婚式には出られなくてもせめてものお祝いの気持ちを伝えたく、彼女の好きなキャラクターの電報を贈りました。お互い結婚式は無事に終わり、電報も彼女に喜んでもらえたので良かったです。
5年後にはなんと!?
さらにそこから5年後、私は第1子を妊娠しました。病院に予約の電話をするのも、診察台に上がるのも緊張続きでしたが、超音波で赤ちゃんの心臓がピコピコ動いているのを見て心がホッと温かくなったのを覚えています。それからは1カ月に一度、赤ちゃんの様子が見られる健診を励みに仕事に行きました。特に朝の通勤時のバスがつわりや貧血でつらく感じました。しかし、学生さんが席を譲ってくれたり、仕事場では椅子に座ったまま朝礼を受けさせてもらったり、上司や同僚にも産休にはいるまで支えてもらいました。
家族には妊娠がわかったときに、そして彼女を含め仲の良い友人には安定期に入るころに報告しました。するとなんと彼女も妊娠中だったのです。ただ彼女とは週数が1カ月違いなので出産も1カ月違いだねと話していました。それが、実際には私が長女を出産した2日後に彼女も女の子を出産。1カ月近く早くの出産になったため、赤ちゃんはしばらくの間病院に入院していましたが、退院後グングンと成長していきました。
そして今は…
出産後しばらくして夫の転勤で私の地元に戻ることになったので、お互いの子どもたちが小さいうちから親子で遊べるようになりました。今では子どもたちも小学生、私は2児の、そして彼女は3児の母です。これからも親子で仲良くしていけたらうれしいです。
人生の大切な節目が大切な友人と重なるのは喜びも2倍で、そして全て偶然だったので本当に衝撃的でした。子どもにもこれから先出会う友だちとの縁を大切にしていってほしいです。
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著者:madder
7歳、3歳2児の姉妹の母。旅行代理店で10年間勤務した後専業主婦に。 在職中に取得したチャイルドマインダーの資格を活かした育児を実践中。