「おおよそ3,500gは越してるわ!」
出産予定日の2日前、妊婦健診で「大きくてエコーに映り切らない! おおよそ3,500gは越してるわ!」と先生。息子はおなかの中が気持ちよかったのか出産予定日になっても出てきてくれず……。私は夜中に家の近所を散歩したり焼肉を食べたり、オロナミンCやラズベリーティーを飲むなど陣痛が来ると言われているジンクスを試しながら陣痛を待っていました。
「パチン!」と音がなって破水
出産予定日の次の日、前駆陣痛はあったものの10分間隔から縮まらず、私は1時間ほど寝ることに。そして、午前3時、「パチン!」と音が鳴って破水し、即入院。まだ子宮口が5cmしか開いていなかったため、陣痛促進剤を打ってもらいました。どんどん痛みが増して、腰が痛くなりショベルカーで腰を突かれている感覚でした。
息子の頭が大きくて、子宮口が全開大になっても生まれてこなくて気付けば夕方5時。そのあたりから痛みと眠けで記憶があいまいですが、覚えているのは「ふんばりたい!」「なんか出る!」と叫んでいたことです。
これで生まれなかったら帝王切開
しかし、いきみきることができず一旦休憩。1時間の陣痛に耐え、再びトライ! 頑張るものの、また力が尽きて休憩の繰り返し。その間に、隣の分娩室で経産婦さんが数分で出産したのを見て焦ったのを覚えています。
現在の時刻は21時30分。「これで赤ちゃんが生まれなかったら帝王切開をします」と先生に言われ、このタイミングでそれはつらいと思い、とにかく力を入れて踏ん張ると、頭が出て、それからスルッと体と足も出てきて赤ちゃんのかわいい声が聞こえてきました。私はうれしくて涙が止まりませんでした。
妊婦健診で先生に「3,500gを越えている」と言われていた息子の体重は、3,760gでした!
分娩時間19時間と難産でしたが、息子の顔を見た瞬間そんなことを忘れるほど喜びが大きくて、とても貴重な経験をさせてもらえたんだなと先生や助産師さんたちに感謝しかありませんでした。
陣痛の痛みより10カ月間おなかで育ったわが子に会いたい気持ちが強く、夫と先生方に励まされながら最後まであきらめずに頑張れました。赤ちゃんが出てきて声が聞こえた瞬間、涙が止まらず、息子を抱きしめたときの温かさと重みは一生の思い出です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 REIKO
著者:ハナダ ユメナ
2022年4月生まれのBIGボーイママ