子どもが5人いるので、遊園地選びから始まり、いろいろと対策を考えてから出発しました。
絵本を見て呟いた次女
ある日、6歳の次女が遊園地が描かれた絵本を読んでいると、メリーゴーランドや観覧車のイラストに目が釘付けになっていました。「ゆうえんちってアイドルの家なの? おしゃれなの? 何をするの?」と興味津々の様子。
わが家の5人きょうだいは誰も遊園地に行ったことがないことに気づきました。10歳の長男に関しては、わが家の事情を察してか、行きたいとも言ったことがありませんでした。しかし、次女の質問を機に、そろそろ体験させてあげたいと夫婦で話し合いました。
車で1時間以内の距離、絶叫系アトラクションも幼児ゾーンも兼ね備えている、飲食持ち込み可という条件のそろった遊園地に白羽の矢が刺さりました。
エキサイティングな時間
5人きょうだいは早起きしていざ人生初の遊園地へ。パーク内どこにいても聞こえてくるポップな音楽、絶叫系アトラクションから聞こえる叫び声、瞬きする間に視界から消えるジェットコースター………。360度どこを見ても未体験の物ばかりで5人はただただ驚いていました。
小学生&母チーム、ちびっこ&父チームに分かれアトラクションを回りました。迷子になったときの集合場所を確認し合い、遠くからでもわかるようベビーカーには赤い風船をつけました。私と妻は常に迷子の心配とトイレの往復で忙しかったのですが、子どもたち5人は大興奮で、とても楽しい時間を過ごしたようです。
レジャーのための前準備と帰宅後にすることは?
子どもが5人いるとかなりのお金がかかってしまうので、準備段階で節約できるポイントがないかをチェックしました。その結果、コンビニで前売りチケットを購入し、少し離れたパーキングに車を駐車をしてトータル3,700円の節約に成功しました。また、飲食はすべて家から持ち込み、高くて待ち時間が長いパーク内で購入するのは控えました。ジュース1本でも、5人の子どもたちに購入すると1,000円近くかかってしまうこともあるからです……。
帰宅後は、子どもたちと遊園地に対する感想の発表会をおこないました。そして妻は遊園地に行くためにいくらかかったのかを子どもたちに伝えました。(ちなみに28,000円で)かかったお金を子どもと考えるところまでがわが家のレジャーです。
遊園地で手首に巻いてもらったフリーパスチケットを大切にしまっている次女。「また行きたい」と目を輝かせながら話していました。初めての体験で、夢のような世界だったようです。子どもの人数が多くても、自分たちの身の丈にあった場所を選んだり、方法を駆使したりして、いろいろな経験をさせてあげたいと考えています。
ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。
著者:おのうえ たく
2男3女の父。趣味:読書、イラスト。サラリーマンとして働く傍らにぎやかで合宿のような大家族の日常を執筆中。