フミヤの母親は、フミヤのお友だちであるヒデちゃんのママに、この事件のことを確認してもいいかと尋ね、電話をかけたところ……。
ヒデちゃんのママに、息子がお友だちを鉛筆で傷付けたことを話すと…
「あ! もしかして鉛筆で……ってやつ?」
フミヤがモリオくんを鉛筆で傷付けてしまったことを、ヒデちゃんのママはすでにヒデちゃんから聞いていたようでした。そして……。
「詳しくはわからないんだけど。そのときにモリオくん、ずいぶん騒いだみたいだね」
あまりの騒ぎっぷりに、廊下にいた子どもたちも教室に集まってくるくらいだったと、教えてもらいます。
「モリオくんを傷付けてしまったフミヤはもちろん悪いんだけど……」
「傷付けてしまった理由が、2学期に入ってから、モリオくんにいじめられていたらしくて……」
フミヤの母がそう話すと、ヒデちゃんのお母さんは「えっ」と驚きます。
「申し訳ないんだけど、ヒデちゃんに、モリオくんのいじめのことで、もし何か知ってたら教えて欲しくて……」
フミヤの母は、祈るような気持ちで相談しました。すると……。
「ヒデに聞いてみるよ!! 折り返し電話する」と言ってくれたのです。
自分の子どもがいじめられているらしいと相談するのは、とても勇気が必要で、つらいことですよね。皆さんが同じような立場だったら、どうしますか?
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