フミヤ曰く、モリオくんとは1学期までは仲がよかったのに、2学期になったら急に意地悪をされるようになったそう。想像していた以上に陰湿な嫌がらせに衝撃を受けたフミヤの母は……。
鉛筆を振り上げた瞬間、フミヤの頭をよぎったのは…
モリオくんに鉛筆を振り下ろすとき、ママの顔が浮かんで思い切りできなかったとフミヤは告白します。そして……。
「ママが悲しむって思って、途中でやめようと思ったんだけど。でも…間に合わなくてモリオくんの腕に当たっちゃって…」
涙ながらに、鉛筆で傷付けてしまったことの顛末を話してくれたのです。
フミヤにはフミヤなりの理由がちゃんとあった。
フミヤはもともとモリオくんにいじめられていた。
それなのに、話し合いではモリオくんの父親から恫喝まがいのことをされて……。
「ひどい」と思いながらも、フミヤ寄りの理由かもしれない、こんな時こそ冷静に慎重に、ちゃんと考えないと、と心を落ち着けます。
「フミヤ、話してくれてありがとう」そう伝えて、フミヤの席の近くのお友だちであるヒデちゃんのママに電話をして、この事件のことを確認してもいいかと尋ねました。
フミヤを信用していないわけではない。
戦うための証拠が欲しい!!
フミヤの母はフミヤの了承を得て、ヒデちゃんのお母さんに電話をかけたのです。
鉛筆で傷付けてしまった本当の理由をようやく聞くことができたフミヤの母。もし皆さんが同じような状況になったら、まずどんな行動を起こしますか?