3歳のM美さんを無理矢理ダンボール箱へ入れたり、小学生のM美さんを毎日殴って虐待していました。
学校ではみすぼらしい身なりをからかわれるようになったM美さん。
でも、それ以上に深刻だったのが、空腹でした……。
母の命令で生きるために罪を犯し…
「スーパーに行って自分で盗ってこい!」
犯罪を指示するM美さんのお母さん。
「そんなことできないよ。怖いし、それに捕まっちゃう!」
M美さんの家はとても貧乏でした。
お母さんは働かず、生活保護を受けていた可能性があると語るM美さん。
空腹に耐えかねて近所の墓地のお供え物を食べたり、他人の家の盛り塩を舐めたり……もっとひどいときはアリを捕まえて食べていました。
そんなひどい環境で、幼いM美さんへ犯罪を指示するお母さん。
「いいから早くお兄ちゃんの牛乳も一緒に盗ってこい! 殴るぞ!」
「わかったからぶたないでぇ」
逆らえなかったM美さんは、スーパーへひとりでやって来ました。
手ぶらで帰っても、店員さんに見つかって盗ったことがバレても殴られる……
嫌だ……こんなことしたくない……!
それでもお母さんに逆らえないM美さんは、とうとう店のものを盗んでしまいました。
初めてものを盗んだとき、罪悪感と恐怖でいっぱいだったと語るM美さん。
それでも、生きるために盗んだものを食べていました……。
「こんな犯罪話を旦那にできるわけありません。今まで過去のことを言わなかった原因のひとつはこれです」
暗い顔で過去を振り返るM美さん。
そして幼いころのM美さんの家には、たびたび市の職員や児童福祉関係の人が訪れ……?
幼いときは常に空腹だったM美さん。働かないお母さんは、M美さんに万引きを命令していました。母親の話をすることは、日常的に虐待を受けていたこと、自分が犯した罪を話すことになるため、M美さんは過去のことを話せませんでした……。福祉関係の人が、幼いM美さんを救い出してくれると良いですね。
※万引きは窃盗罪です。また、犯罪を犯すように指示・命令した人も教唆犯となり、罪に問われます。