期待外れの幼稚園デビュー
移住して4年、出産や育児、言葉の壁などでなかなか友だちが作れずにいた私。周りから「子どもが幼稚園に通えばママ友ができるよ」と聞いていた私は、長男の幼稚園デビューを心待ちにしていました。
しかし、実際は「新入りには興味がないわ」という雰囲気を醸し出しているママたちばかり。私は「外国人で新入りだからしかたがない」と思い、自分から声をかけていきました。それでも仲良く話しているママ友の会話の中には入っていけず、孤独感を抱いていたのです。
地域の子育てサークルでばったり!
ある日、園長先生から、夏休み期間中にも参加できる地域の育児サークルがあることを教えてもらいました。2カ月間あるフランスの夏休みを、子どもたちとどうやって過ごそうかと考えていた私は早速参加することに。
すると、サークル当日、あの苦手なママ友グループも参加していたのです! 私は「嫌だな〜」と思いましたが、帰ることもできず。喜んで遊ぶ子どもたちとは対照的に、私は緊張気味にそのママ友たちの隣に座りました。
予想外だったママ友たち
私は勇気を出して自分から声をかけてみました。すると、1人のママは「同じクラスだよね? お子さんの名前はなに?」と話しかけてくれたのです! その後は、子どもたちと一緒にダンスやおもちゃ遊びを通して、少しずつ苦手だと思っていたママたちとも打ち解けて会話ができるようになりました。
帰りにはママたちから「また次回もサークルに来なよ!」と声をかけてもらえるまでに。私は「このサークルに来てよかった!」と心から思いました。
幼稚園でママ友をつくるのは難しいと感じていた私。しかし、地域の育児サークルの参加をきっかけに「ママ友たちが自分に興味がないのではなく、苦手意識を持っていたのは私だったのだ」と気が付きました。文化や言葉の壁もある中、私にとっては簡単ではありませんが、地域に少しずつ馴染んで積極的にママ友も作れていけたらと思っています。
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監修/助産師 REIKO
著者:岩見 エリ
2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。