「これさえあれば菜々子さん(ママ)に会うのを誠(パパ)に邪魔されても、もう関係ない」鍵の持ち出しに成功した喜びに浸る義母。ママがうつで倒れる前に、おしゃべりして救えるのは自分だけだから“鍵を盗むのは救命行為”と思い込む義母ですが……?
里帰り中のママは義姉に呼び出され…
もっと母さんとは揉めると思ったけど……
俺がビシッと話したからかなぁ……案外あっさりわかってもらえてよかった。
そう安堵するパパは義母と妻の関係について思いを巡らせました。
昔は口を開けば文句ばかりで怖い顔だったけれど、ママに会ってから笑うようになった義母。
パパはそれがうれしくてママに頼んでよく会ってもらっていたのですが……。
菜々子は俺たちの前で笑っていたけれど、本音はどうだったんだろう。
一方そのころママの実家では……
義姉のアカネさんに、ママが呼び出されていました。
「あの、お義姉さん何でしょうか?」
「廊下じゃちょっと……2階で話そっか」
2階に上がって席に着くなり、義姉が話し始めました。
「遠回しに言うの嫌だからはっきり言うね。今回はそっちの事情を汲んでこの家に帰ってきてもいいって言ったんだけど……
「こうやって帰ってくるのは、これっきりにしてほしいの」
義姉の発言にママは……!?
次回、「嫌いじゃないんだけど……」義姉が里帰り拒否の理由を説明し始め……!?