SNSのサポートサービスから、「アカウントが復活した」というメッセージが届きました。過去のうれしかったSNSの反応を思い出し、SNS依存をやめる決意が揺らぎ始めたM美さん。
一方そのころ、パパは会社に寄ってリモートワークの資料を取り、家に帰ろうとしていたのですが……?
帰宅途中、パパは過去を思い出し…
「雑貨屋……おもちゃ屋かな。あのぬいぐるみ、何だろう?」
「か、かわいい…それにこのうさちゃんたち、家族だ。ちょうど俺たちみたいに。今度娘ちゃんとM美が会うときにプレゼントしたら、2人とも喜ぶかな!?」
うさぎのぬいぐるみ3体まとめて買って、ラッピングをしてもらったパパ。
「家族の再出発記念にピッタリだ!」
そう言って車に乗り込むと、パパは今日の出来事を振り返りました。
「それにしても……M美が小さいころ、ひどい虐待を受けていたなんて知らなかった……。俺は無神経な発言をしたことがあったかもしれない……」
パパはM美さんと付き合っていたころの何気ない会話を思い出しました。
「俺、小さいころはサッカー選手に憧れてたんだ。M美はどんな子どもだったの?」
「子ども時代はいい思い出がないから、あんまり思い出したくないなぁ……」
暗い顔でM美さんが答えると……?
娘ちゃんとM美さんが再会できる日のお祝いに、ぬいぐるみのプレゼントを購入した、いつでも家族のことを忘れないパパ。そんなやさしいパパも、事情を知らないがゆえに付き合っていたころはM美さんにとって辛い話題をしていたことが……。人には話したくないこと、触れられたくないことがありますよね。M美さんもパパから子ども時代の話を振られて、話せない後ろめたさなどがあり、辛かったかもしれませんね。