テレビがない生活の長男
私は「自然と遊ぶ子どもになってほしい」と思い、長男が2歳半を過ぎるまで液晶画面を見ることも極力控えるようにしていました。3歳の今では、ときどき教育のためや私の家事の時間をつくるために、時間を決めてパソコンの画面でDVDを見せることもあります。
ある日、妹家族が自宅へ遊びに来たとき、おもちゃ遊びに飽きた子どもたちのためにDVDをセットしました。長男は久しぶりのDVDに興奮して画面にくぎ付け! 画面の前からまったく動こうとしません。
長男と対照的の姪っ子の反応
しかし、長男とは対照的に、長男と同い年の姪はDVDの映画が始まって数分経過すると、映画の内容に興味がないのか部屋をウロウロし始めたのです。
「〇〇(長男の名前)は静かに見ているのに、うちの子は……」と言う妹夫婦に、私は「うちにはテレビがないから、長男は久しぶりの映像にくぎ付けになっているだけよ」と返答。
妹夫婦いわく、「うちは家にいると朝からずっとテレビをつけっぱなしだから、娘は番組に興味がないと全然見ないよ」とのことで、子どもの性格の違いなどもあるとは思いますが、普段の生活環境が異なると、子どもたちの反応にも違いが出ることに驚きました。
思い返せば、ときどき長男を友人宅へ預ける際も、友人からは「預かっている間の長男は、テレビに集中しておとなしい」と毎回聞きます。普段からテレビ慣れしていない分、長男は友人宅で見るテレビに夢中になっているのだと思います。
「テレビがない」と周りに言うと、その家庭環境にビックリされることが多かった私たちですが、家族の会話を楽しむ時間を多く取れているので、わが家には合っているように思います。これからも、子どもたちにテレビ番組を見せる際はメリハリを大事にしていこうと思いました。
著者:岩見エリ/女性・主婦。2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています