宿泊先で生理が
私が働いていた会社の社員旅行は、観光などをするわけではなくメーカーの工場を見学するのがメインでした。移動中のバスで上司や先輩に気をつかっていたせいか、旅館に着いたときには心身共に疲れてしまった私。そんな私の中で、旅行の唯一の楽しみは「温泉に入ることと、おいしい料理を楽しめること」でした。
みんなでお茶やお菓子を食べてひと息ついたころ、先輩から「そろそろ温泉に行こうか」と誘われました。しかし、私はそのとき下腹部に違和感を覚えたのです。「あ、生理が始まったかも」と思い、慌ててトイレに駆け込みました。
焦りから…
トイレで確認すると、やはり生理が始まっていて……。
「どうしよう……」と焦った私は、ひとまず持参していたタンポンを入れることにしました。しかし、「先輩たちに何て言ったらいいだろうか」「温泉に行けないと言ったら、先輩たちは気を悪くしてしまうだろうか」「先輩たちをこれ以上待たせてはいけない」という思いから、なかなかタンポンをうまく入れることができず……。
深呼吸をし、思い切って挿入した2本目でなんとか成功したのです。
先輩に聞かれてとっさに…
部屋に戻ると、トイレからなかなか帰ってこない私を心配して、同室の先輩が「もしかして生理?」と声をかけてくれました。
しかし、恥ずかしさから「ち、違います! おなかの調子が悪くて……」ととっさに嘘をついてしまった私。今思うと、ちゃんと「生理だから温泉は諦める」と言えば先輩たちもちゃんとわかってくれると理解できるのですが、当時の私は社会人になりたて。先輩たちが気を悪くするようなことはしてはいけないと、気を張りすぎていました。
そして結局、私は先輩たちと一緒に温泉に入ることに……。
振り返ると、このとき温泉に入るべきではなかったと思います。入浴前に丁寧に体を洗うことはもちろん、早々に温泉から出るように気をつけて入浴しましたが、もしかすると先輩は私が生理だと気づいていて、一緒に温泉に入るのが嫌だと感じていたかもしれません。浴場は、私たち以外のお客さんも使用する場所であり、抵抗のある人もいると思うので、ヒヤヒヤするくらいなら、生理ということを隠さずに伝え、入浴は控えておけば良かったな、今ではと思っています。
著者/池森 りえ
監修/助産師 REIKO
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