無事に赤ちゃんが産むことができたいくらさん。入院中、赤ちゃんを抱きながら夫と会話をしていたとき、いくらさんはあることを思い出しました。
「出産直後のバタバタの中、助産師さんが私のスマホで写真を撮ってくれていたような……」
お母さんに確認すると、「ああ、あれね。すんげーのが撮れてたよ」と言って、スマホをごゴソゴソと出してくれました。そこでいくらさんが目にしたのは……!?
貴重な1枚…
いくらさんのバースプランは大きく分けて2つ。夫と家族が分娩室に入らないこと、赤ちゃんが生まれたらすぐ家族と自分が赤ちゃんを抱っこして、そのときに家族の記念写真を撮るということでした。
しかし、いくらさんは赤ちゃんを産んだ直後は体調が悪かったため、産んですぐの記念写真は撮れませんでした。それでも、「命が最優先だから」と、落ち着いてからお母さんに家族写真を撮ってもらったことにいくらさんは満足していました。
けれどそんな中、出産直後に助産師さんが写真を撮ってくれていたことを思い出したいくらさん。どんな写真か聞くと、「すんげーのが撮れていたよ」とお母さん。
写真を見たいくらさんは「こ、これは……!!」と言葉を失いました。
その写真は、生まれたてほやほやの赤ちゃんの写真でした。そしてなんと、うんちや吸引カップやはさみやへその緒、血まで写っていたのです。
それは、出産現場の過酷さを語るのに、貴重な写真でした。2年経った今でも、たまにこの写真を見返して、「本当に私から生まれてきたんだ……!!」と実感しているいくらさんなのでした。
◇ ◇ ◇
思い描いていたバースプランをなんとか叶えようとしてくれた助産師さんに、感謝をするいくらさん。いくらさんはこの写真を見たとき、ホラーかとおもうほどびっくりしたそうです。それでも出産当時を鮮明に思い出させてくれて、自分がわが子を産んだことを実感できる1枚の写真。いくらさんにとって一生の宝物ですね。
監修/助産師 REIKO