過去のトラウマから呼吸が荒くなり、しゃがみこんでしまうM美さん。しかし、病院のスタッフからパパのひどい怪我の内容を聞き、「夫は助かりますよね? 死んだりしませんよね?」と質問。しかし、「詳しい説明は後で」と言われ、ただ待つしかないM美さんは、自分のせいでパパが事故に遭ったと責め始めて……?
夢のなかで会ったパパに懺悔
「M美、いつかも言ったけど、“私なんて”って言わないで」
「決して自分を卑下しないで。ね、約束だよ」
そう言い残して消えてゆくパパ……。
「あ……パパ……待って! どこに行くの!? 私たちを置いて、どこかに行ったりしないで……!」
「今更遅すぎるかもしれないけれど、私は自分がしてきたことを本当に後悔しているの!いいねのためにパパの夢まで犠牲にして……!SNSより大事なのは家族なのに!」
「もう二度とバカげた誘惑に惑わされないから! だから行かないで! ……お願い!」
パパに向かってM美さんが必死に叫んでいると……
「M美さん! しっかりして! 大丈夫!?」
目の前にはパパではなく、義母の姿が……。
「大丈夫よ、私たちも今着いたところなの。ちょうど先生がいらっしゃったわ」
「ご苦労様です。T男さんですが、出血がかなり多く……今夜が山だと思われます」
「そんな……そんなに悪いんですか……!?」
ショックを受ける義母とM美さん。
「後は本人の生命力です。今から移動しますので、奥のほうにご本人が見えるかもしれませんが、感染症の件もあるので近寄らないでください。」
「近くにいるのに手も握ってやれないなんて……!」
「こんなのあんまりだわ……事故に遭ったのが私だったらよかったのに……!」
「そんなこと言っちゃだめ! 今私たちができるのはあの子を信じることだけ! あの子は小さなころから体が強かったわ! 絶対に大丈夫よ!」
そんな2人のもとにパパが運ばれてきたのですが……!?
自分を責めるM美さんを夢のなかでやさしく気遣ってくれるパパ。そんなパパに懺悔するM美さん……。義母も無事に到着し、医師から告げられたのは「今夜が山」という信じがたい言葉でした。近くへ行って手を握ることも許されないなんて……ツラいですよね。義母の言うように、パパの回復を信じて待つしかありません……!