運ばれていくパパの姿が見えました。パパの意識を取り戻すため、お守りとして持ってきた娘ちゃんの絵を掲げ、遠くてもパパの耳へ届くように叫んだM美さん。「娘ちゃんのために、家族のために……必ず戻ってきて!」
そのままパパの姿が見えなくなり、義母とM美さんは、震えて涙が止まりませんでした……。
ママが義両親へ泣きながら謝罪…
「あなた……戻ってきたわよ」
「T男は!? どうだった!?」
「詳しい事は車に乗ってから話すけど、かなり悪いかもしれない……とりあえずM美さんを自宅まで送って、私たちはホテルにでも泊まりましょう……娘ちゃんは?」
「寝ているよ。もう夜中だから無理もないね」
「あの……もし可能なら……今日は娘ちゃんも連れて帰ってもいいでしょうか……」
「もちろんよ! 娘ちゃんはあなたの子なんだから!」
突然のM美さんの申し出に驚くものの、快く了承する義母。
「ありがとうございます……お義母さんお義父さん……それに今までのことも……たくさんご迷惑をかけてすみませんでした……」
泣きながら謝罪し、お礼を言うM美さん。
寝ている娘ちゃんを抱っこして、義両親と別れたM美さん。
こんな私なのにやさしく接してくれる……
普通なら呆れられて見捨てられてもおかしくないのに、なんてありがたいんだろう。
「それにしても娘ちゃん……重くなったね……ごめんね……ママなのにそんなことさえ知らなかったなんて」
娘ちゃんの寝顔を見ながら謝るM美さん。
「ママが間違えていた……あなただけは愛に溢れた子ども時間時代を送って欲しい」
そう言って娘ちゃんに寄り添いながら寝落ちするM美さん。
朝になると、義母から突然電話が鳴って……!?
「会うのが怖い」と言っていたM美さんが、自ら義両親へ娘ちゃんを連れて帰る申し出をしました。自身が虐待を受けていた過去から、人との関わり方を学べなかったため、今になってようやく義両親のありがたさに気づき、娘ちゃんとの関わりを大切にしようと思えるようになったM美さん。義母からの電話、悪い知らせではないと良いのですが……。