「俺が『明日また話がしたい』ってお願いしたのに、仕事に行って、地震の時も近くにいてあげられなくて……約束破ってごめん」
娘にお茶を飲ませているときに大きく揺れ、食器棚の一部が娘に向かって飛んできたという。
娘を守ることに必死で、その危険な状況をどう回避したのか覚えてないと言う妻。「怖かった……」と、膝を抱えて座り込んでしまった。
自分が約束を破ってしまったばっかりに、妻子に怖い思いをさせてしまったと知った夫は……?
「少しでも反応が遅れていたら」妻から恐怖の体験を聞いて
「ふとした時に考えちゃうの。もし、あのとき少しでも反応が遅れてたらって……」
「ありがとう! 結を守ってくれて……近くにいてあげられなくてごめん!」
座り込み、「怖かった……」と言う妻をギュッと抱きしめ、夫はポロポロと涙を流した。地震が来たとき、もしすぐそばに妻がいてくれなかったら、今ごろ娘は……。そう考えるだけで、胸が苦しくなる。
とにかく無事で、本当によかった……! 娘を守ってくれた妻には感謝しかない。ただギュッと、強く抱きしめることしかできなかった。
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