妊娠しやすい体にするためには、毎日の食事から体に必要な栄養を十分に摂ること。そして、太り過ぎでもやせすぎでもない、適正な体重を常にキープすることが大切です。前編では、摂りたい栄養素と食品についてお伝えしました。
ママになるための食事はどんなものをどう食べればいいのか、今回も食べ方のコツをご紹介します。
食べる順番は懐石料理のコースのように!
体のエネルギーになる糖質は、ごはんやパンなどに多く含まれています。糖質が多く入っている食べ物を一度にたくさん食べると、血糖値が急激に上がります。
妊娠しやすい体にするためには、血糖値が上がりにくい食べ方にすること。そのためには、食べる順番も大切です。野菜などに含まれている食物繊維には、糖質の吸収をゆるやかにする効果があります。
そのため、「食物繊維→たんぱく質→糖質」のように、まず野菜の入っているおかずを最初に食べましょう。糖質が多く含まれている主食を最後に食べることで、血糖値の急上昇を防ぐことができます。懐石料理のコースのように、ごはんを最後に食べるようにしましょう。
よく噛んで、ゆっくり食べること
「一汁二菜」という毎日の食事で食べる順番を考えると、まず汁物や副菜を食べてから、肉や魚の主菜を食べ、最後にごはんやパンを食べること。メインのおかずと野菜をしっかり食べてから、ごはんやパンを最後に食べることで、主食の量は少量でも満足できるようになります。
もちろん食べるスピードは血糖値の急上昇を防ぐためにも、ゆっくりとよく噛んで食べること。ひと口ずつ味わいながら食べることで早食いを防ぐことができ、血糖値の急上昇も防ぐことができますよ。
箸を置いたら、靴を履いてウォーキング!
食事をすると血糖値が上がり、インスリンも分泌されます。このタイミングでウォーキングのような軽い運動をすることで、血糖値の上昇もゆるやかになり、体に脂肪を溜め込みにくくなります。
できるだけ食後30分以内に、早歩きぐらいのウォーキングで体を動かしてみましょう。運動時間は、だいたい20分程度。うっすら汗ばむぐらいが目安です。血糖値を安定させるためにも、「箸を置いたら靴を履く」を合言葉に、体を積極的に動かしましょう。
日常生活の中でも、意識をして歩くことで代謝もさらによくなります。タクシーを使わずにひと駅分を歩いたり、駅ではエレベーターではなく階段を使うだけでも、毎日続けると体が変わってきますよ。
※この記事は、「分子整合栄養医学(オーソモレキュラー療法)」の考え方に基づき、執筆しております。