※マスクをしている場面でもマスクは省略しています。
※手術、流産を含むお話です。つらい気持ちになられる方は閲覧にご注意ください。
妊娠検査薬で陽性反応が出たペンコさん。赤ちゃんが確認できるであろう妊娠6週目あたりに産婦人科を受診しましたが、子宮内を映すモニターには何も映らず、その後の受診で「異所性妊娠」の可能性が高いことを告げられました。すぐに大病院へ搬送⇒手術となったのですが、術後の検査で「子宮外妊娠ではなく、卵巣にあったのは腫瘍だった」と判明。しかも、退院後の検査では医師に「胞状奇胎」という病気である可能性を告げられ、ネットで調べると、絨毛がんなどになる恐れもあると知り――。
まだ胞状奇胎は確定ではない。その可能性があるだけ。悪いことはそんなにたくさん起きないはず。
そうプラス思考でいるのに必死でした。
次の診察日までに電話が来たら、胞状奇胎と確定かもしれない。来なかったら、大丈夫かもしれない。
「電話、来ませんように……」
と願っていのですが――。
ペンコさんはこの段階ではまだ胞状奇胎と診断されたわけでありません。その可能性があるということで、病理診断(採取した細胞を光学顕微鏡で観察しておこなう診断)の結果を待っている状態でした。この診断が出るまでは時間がかかるため、翌週の診察でも結果がわからず……。ただ、胞状奇胎であればなるべく早く大きい病院を受診したほうがよいため、「もし次の診察予定日より先に、胞状奇胎とわかったら電話します」と言われたペンコさん。息子さんとの日々を過ごしながら「大丈夫、病院からの連絡はない」と願っていたのですが……。診察予定日の2日前、病院から着信があったのです。
次の診察日までに、病院から電話がこなかったら大丈夫ということもあって、きっと日にちが経つのが長く感じられたでしょう。不安で押し潰されそうな心を、何とかポジティブに保とうと過ごしていたペンコさん。その気持ちを思うと、本当にいたたまれなくなりますね。
※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※異所性妊娠(子宮外妊娠)とは:受精卵が子宮内膜以外の場所に着床することを「異所性妊娠」と言います。異所性妊娠では、受精卵が卵管に着床するケースがほとんどで、卵管自体が破裂してしまうことがあります。卵管破裂になると大出血が起こり、激痛に襲われ、緊急の手術が必要です。異所性妊娠は、最初のうちは正常妊娠と変わりなく経過するため、自分ではなかなか異常に気付きませんし、妊娠検査薬でも正常妊娠と変わらない反応が出ます。そのため、妊娠に気づいたら早めに産婦人科を受診し、子宮の中に胎嚢があるかを確認することが必要です。
監修/助産師 REIKO
ペンコさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。
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