※マスクをしている場面でもマスクは省略しています。
※手術、流産を含むお話です。つらい気持ちになられる方は閲覧にご注意ください。
妊娠検査薬で陽性反応が出たペンコさん。赤ちゃんが確認できるであろう妊娠6週目あたりに産婦人科を受診しましたが、子宮内を映すモニターには何も映らず、その後の受診で「異所性妊娠」の可能性が高いことを告げられました。すぐに大病院へ搬送⇒手術となったのですが、術後の検査で「子宮外妊娠ではなく、卵巣にあったのは腫瘍だった」と判明。しかも、退院後の検査では医師に「胞状奇胎」という病気である可能性を告げられ、ネットで調べるとショックなことが書いてあり――。
「赤ちゃんが子宮にいない」「子宮外妊娠かもしれない」「流産かもしれない」と言われたときも、もちろんショックでしたが、なんというか……胞状奇胎の内容を知ったときはとにかく不安になりました。
やっぱり人間、利己主義なんですかね。わずかな確率でも「抗がん剤治療をする必要が出てくるかもしれない」「妊活は最低半年、長いと2〜3年できないかも」というワードを聞くと不安に思わずにはいられませんでした。
侵入奇胎(胞状奇胎が、子宮内の筋層にも侵入し広がった状態)になる確率は高くはなく、発見が遅れることなくちゃんと治療すれば治る病気と言われているそうです。なので、そこまで怖い病気ではないはずですが、それでもこれらのワードにはびっくりしてしまいました。
私は第1子の出産と同時に、仕事を辞めていたので、今後の仕事復帰のこともいろいろと考えてしまって……。「赤ちゃんは計画通りにきてくれるなんてことはない」。そうわかってはいても、焦る気持ちを抑えられませんでした。
初めて聞く「胞状奇胎」という言葉をネットで調べると、そこには「抗がん剤治療」という文字が。これは、胞状奇胎が子宮の筋層まで広がった「侵入奇胎」や「絨毛がん」になった場合のことで、胞状奇胎にだったからといって、すべてがそうなるわけではありません。それでもペンコさんは不安でたまりまらなかったそうです。
しかも、胞状奇胎の治療後に侵入奇胎や絨毛がんが起こることがあるため、少なくとも半年間は妊娠を許可できない、ということも知り、第2子を強く望んでいたペンコさんには、大きな衝撃だったのです。
新たな病の可能性、ガンになる恐れ、さらに願っていた妊娠をしてはいけないという衝撃の連続で、ペンコさんはどれだけショックを受けられたことでしょう。しかも、長男はまだ1歳。自身が病気だった場合、お子さんに与える影響についても考えられたはずです。いろいろなことが頭をよぎり、まだ明確な結果が出ない状況に、不安と悶々とした気持ちが続くペンコさんなのでした。
※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※異所性妊娠(子宮外妊娠)とは:受精卵が子宮内膜以外の場所に着床することを「異所性妊娠」と言います。異所性妊娠では、受精卵が卵管に着床するケースがほとんどで、卵管自体が破裂してしまうことがあります。卵管破裂になると大出血が起こり、激痛に襲われ、緊急の手術が必要です。異所性妊娠は、最初のうちは正常妊娠と変わりなく経過するため、自分ではなかなか異常に気付きませんし、妊娠検査薬でも正常妊娠と変わらない反応が出ます。そのため、妊娠に気づいたら早めに産婦人科を受診し、子宮の中に胎嚢があるかを確認することが必要です。
監修/助産師 REIKO
ペンコさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。
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