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「守れなくてごめんね」衝撃の瞬間、とっさに動けなかった私。家の中で2歳の娘が転落してしまった理由

私は2人目の子どもが生まれたあと、両親の住む実家へと夫と子どもと一緒に引っ越しました。実家は「ザ・田舎の家」というような古い木造2階建ての一軒家。小さな子どもにとっては家の中にも危険がいっぱい。そう思ってあんなに気をつかっていたはずなのに、事件は起きてしまったのです……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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古い実家にある危険な階段

これは私たち家族が実家に引っ越してきて2年近く経ったころ、長女が4歳、次女が2歳、長男が0歳のときのお話です。実家は昔ながらの古い一軒家で、二世帯住宅ではなく一般的な一軒家。1階部分にキッチンやトイレ、お風呂などの水回りの他、両親の寝室と共同のスペースがあり、2階部分に私たち家族の寝室と子ども部屋というように居住空間を分けて暮らしていました。

 

昔の古い家なので、階段は急な勾配となっている上に手すりもなく、片側は壁なのに対し、反対側は壁も手すりもなくむき出しの状態です。そのため、子どもたちが2階に上がるときは、「気を付けてね」「ゆっくりのぼってね」などの声かけをしていました。 さらに落ちないように、必ず子どもたちのうしろについて私ものぼるようにして、常に神経をつかっていました。

 

振り向いた次女が…!

ある日、4歳の長女が「2階行くー」と言い出し階段をのぼり始めて、そのあとを追うように2歳の次女が「わたしもー」と付いていきました。そのとき私は、0歳の長男を抱っこしていたこともあり、上の子2人の行動の速さについていけなかったのと、次女はまだゆっくりのぼるので、少し気が緩んでいました。それでも心配なので急いで階段のほうへ向かいながら 、「〇〇ちゃん(次女の名前)、気を付けてのぼってね」と声をかけました。

 

すると、2歳の次女は私の声に反応をして、あろうことか階段をのぼっている途中で「なにー?」と振り返ったのです。そして、その振り返ったときにバランスを崩し、階段から落ちてしまったのです! すでに7段目くらいまでのぼっていたので、大人でも高いと思う高さ。子どもからすればかなりの高さです。

 

その事故が起こった瞬間、私は階段の近くまでたどり着いていました。バランスを崩す瞬間から下に落ちるまでの一部始終が私の目に映りました。階段の側板の上に腰のあたりが乗り、頭は階段からはみ出たような状態の横向きで、次女はそのまま下まで階段を滑り落ちました。私は0歳の長男を抱っこしたまま、次女がバランスを崩して下まで落ちる衝撃の瞬間を目の当たりにしながらも、まったく動けませんでした。

 

 

後悔でいっぱい

幸いなことに次女は階段を滑り落ちたおかげか、足とおしりを打っただけで軽傷で済みました。もし、滑り落ちるのではなく階段のむき出しになっている側に、頭から床に直接落ちていたらと思うとゾッとします。

 

「もし、あのとき声をかけなければ……」「もし、あのとき自分が子どもを守れる行動を瞬時に判断して、行動ができていれば……」と、後悔する気持ちが溢れてきました。

 

 

しかし、どれだけ気をつかっていたとしても少しの気の緩みや、ふとした瞬間に事故が起こってしまう可能性はあります。 家の中でも危険だなと思う場所は事前に対策をしておくべきだと実感した出来事でした。

 

 

著者:たつこ/女性・自営業。6歳、3歳、2歳、0歳の4児の母。現在、実家で夫と子ども4人、実の両親と同居中。夫の自営業をお手伝いするかたちで仕事をするかたわら、自身もインターネット関連の仕事を始める準備中。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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