※マスクをしている場面でもマスクは省略しています。
※手術、流産を含むお話です。つらい気持ちになられる方は閲覧にご注意ください。
妊娠検査薬で陽性反応が出たペンコさん。赤ちゃんが確認できるであろう妊娠6週目あたりに産婦人科を受診しましたが、子宮内を映すモニターには何も映らず、その後の受診で「異所性妊娠」の可能性が高いことを告げられました。すぐに大病院へ搬送⇒手術となったのですが、術後の検査で「子宮外妊娠ではなく、卵巣にあったのは腫瘍だった」と判明。その後、「胞状奇胎」という病気であることが確定し、hCGの値を定期的に確認していく日々が始まったのです。
この「若いから大丈夫でしょう」とおっしゃった先生を強く非難したいわけではもちろんありません。今までの経験から言ってくださったのかもしれません。実際、同じ言葉をほかの場面でも聞きました
(言い方にもよるのかもしれません)。
でも正直「本当に大丈夫なのか? 大丈夫と言い切れるのか」「若い……若いのか?」と思わずにはいられませんでした。
「大丈夫、なんとかなるさ!」と前向きに考えようとする気持ちと、不安な気持ち。仕事復帰のことなども考えると、不安な気持ちを拭うことはなかなかできませんでした。
胞状奇胎の治療が始まったものの、1歳の長男をかかえるペンコさんには「預け先」という問題がのしかかりました。大病院での長時間の待ち時間に付き合わせることはできない、そもそもコロナ禍で付き添いが許されてないということで、実家のお母さんを頼ることにしたそうです。
また、メンタル的な不安も抱えていました。それは、医師からこの後の妊娠について「若いから大丈夫でしょう」と言われたこと。実際そういうデータがあるのかもしれませんし、励まそうとしてくれているのかもしれませんが、卵管を1つ取っていること、順調にいっても、次に妊活を始めるころには30代になっていることから、とても焦っていたペンコさん。医師の「大丈夫」という言葉も、素直に受け止めることはできなかったのです。
この段階では特に治療という治療はなく、できることは何もないということもあり、心だけが焦ってしまいますよね。「この先、赤ちゃんがちゃんときてくれるかなんて誰にもわからないのに、大丈夫なんて軽々しく言わないでほしい」――きっとペンコさんはそう思われたのでしょう。医師という専門的な立場の人の言葉はとても重いもの。言葉の端々まで、その意味を重く捉えてしまいますね。
※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※異所性妊娠(子宮外妊娠)とは:受精卵が子宮内膜以外の場所に着床することを「異所性妊娠」と言います。異所性妊娠では、受精卵が卵管に着床するケースがほとんどで、卵管自体が破裂してしまうことがあります。卵管破裂になると大出血が起こり、激痛に襲われ、緊急の手術が必要です。異所性妊娠は、最初のうちは正常妊娠と変わりなく経過するため、自分ではなかなか異常に気付きませんし、妊娠検査薬でも正常妊娠と変わらない反応が出ます。そのため、妊娠に気づいたら早めに産婦人科を受診し、子宮の中に胎嚢があるかを確認することが必要です。
監修/助産師 REIKO
ペンコさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。
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