あおばさんは、1歳半になっても歩かない息子を心配して、かかりつけの小児科で1歳半健診を受けることに。
すると、医師は「長男くんは歩く気がありません」「正確に言うと、歩くことに必要性を感じていない」と言いました。
続けて、「自分で必要だと感じたら、必ず歩きます」「ママが笑顔でいることが、長男くんにとって1番のパワーになりますよ」という医師からの言葉を聞いたあおばさんは、気持ちがラクに。
その後、看護師さんから歩行レクチャーを受けているとき、あおばさんは「息子のこと、心配しすぎていたのかな」そう考えていました。
そして、「長男が大きくなればこんなに心配することはなくなるのかな」「はやく大きくなって……」と思っていると……。
「あおばさんもしかして、お子さんが大きくなったら心配をすることがなくなるって思ってる?」と、看護師さんに言われたのです。
子どもが大きくなっても悩みはつきないもの
看護師さんは、高校生と中学生の息子がいて、今でも心配がつきないと言うのです。
「子どもが大きくなっても、まったく心配がなくなることはない」
「心配の種が変わっていくだけよ」
その言葉を聞いたあおばさんは、胸につっかえていた何かがストンと落ちて消えていきました。
すると、看護師さんから「最近、子どもの写真撮ってる?」と聞かれました。
このころのあおばさんは、息子の成長のことを気にしていて写真は全然撮っていませんでした。
「今しか撮れない写真、たくさんあるのに」と、あおばさんが焦っていると看護師さんはこう言いました。
「あまり自分を責めないでね。もう少し子どもが大きくなったら、なんでもっと写真撮っておかなかったんだろうって後悔するかもしれない。でも、子どもを心配して過ごした時間は決して無駄じゃない。だから後悔しないで、これからたくさん楽しい思い出を作ってあげてね」
看護師さんのその言葉で、あおばさんはモヤモヤしていた気持ちが晴れました。
そして、「長男の成長に対する悪意のある言葉は気にしない」そう決めたところに1通のメールが届いたのです。
◇ ◇ ◇
大変だったときに、素敵な医師と看護師さんに出会えたあおばさん。これから息子さんとたくさん思い出を作って、写真もいっぱい撮れるといいですね。