お義母さんの家に来た元カノ。お義母さんは元カノを褒め始め、「アイさんと息子を離婚させようかと思うの。離婚した後はあなたがお嫁にきてほしい」と元カノに言いました。
さらには「なんでこんないい子と別れたの?」とまで……。
すると、「どうしてわからないんですか? お母さん、あなたのせいですよ」と元カノがすかさず言いました。そしてこう続けたのです。
「結婚を考えたときに、あなたが義理の母親になると思ったらゾッとして」
かわいがっていた元カノから衝撃の言葉を聞いて、ふらつくお義母さん。
「夫がいい人でも、義母が最低だったらいい結婚生活は送れない。子どもにも悪影響。だから私から振ったんです」
あっけにとられていたお義母さんも、口を開きました。
「嘘よ! おとなしくて従順だったじゃない! 誕生日にサボテンもくれたし」と、元カノの説明に納得がいかない様子。
元カノは、サボテンをあげた理由を話し始めました。なんとサボテンには、「あなたの言葉はいつもサボテンのようにトゲトゲしている。直さないと人生壊れますよ」という嫌味のメッセージがこめられていたのです。
アイさんは帰っていく元カノに深々おじぎをしました。来てもらったことに対して、申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいだったのでした。
いままで大人しかったお義父さんが…
夫が元カノに電話をして、実家に来てくれないかとお願いしたのは、アイさんが夫の浮気を疑った2週間ちょっと前のことでした。
元カノにアイさんと夫の今の状況を話すと、仕事の昼休みに来てくれることに。
「お義母さんみたいな人がいても、アイさんは息子さんと結婚したいと思ってくれた人なんです」
「いい加減にしないと、息子さんは一生独身で過ごすことになりますよ」
と元カノはお義母さんに言いました。
その言葉を聞いたお義母さんは、ショックすぎて言葉が何も出てきません。そして、元カノは会社に戻っていきました。
すると一部始終を見ていたお義父さんが、突然涙を流しながら笑い出したのです。お義父さんは40年間、お義母さんの行動に目をつぶって我慢していたよう。「これからは、自分が妻のことを監督するから、アイさんたちは妻の連絡先をブロックしなさい」と言いました。
お義母さんは、慌てて「なんで? 血がつながっているのよ!?」と言いましたが、お義父さんは「自分が言う条件をのめないのなら、離婚する」と、宣言したのです。
◇ ◇ ◇
あまり会話に入ってこなかったお義父さんですが、今回は離婚を盾にしてアイさん夫婦を守ろうとしてくれました。厳しい条件のようにも思いますが、長い間我慢していたお義父さんは、お義母さんが一筋縄ではいかないことをわかっていたのでしょうね。お義父さんが味方してくれてとても心強いですね。