小学4年生になった太郎くんは、授業参観日に「20歳の自分」というテーマで発表をおこなうことに。しかし、太郎くんには場面かん黙と緊張症があり、人前に立つとなかなかうまく話すことができませんでした。
固まってしまった太郎くんを見て、胸を痛め痛めたまゆんさん。そんなとき、数名のクラスメイトが太郎くんの手助けをしてくれたのです。
クラスメイトの温かさに涙が止まらず
こんにちは。自閉症スペクトラムの息子を持つ、シングルマザーのまゆんです。
普段、太郎は特別支援クラスと交流クラスを行き来しています。この日は交流クラスで「20歳の自分」というテーマの作文を発表することになっていました。
しかし、場面かん黙と緊張症を持つ太郎にとって発表はとても大変なことでした。固まってしまうだろうなあと思いながら授業参観に参加しましたが、やはり固まっている太郎を見るのはつらいものがありました。
頑張らなくていい。太郎に対してそう思っていると、数名のクラスメイトが太郎の元へと駆け寄りました。
その子たちは太郎の作文を一緒に読もうと声をかけてくれたのでした。太郎が少し口を開いたのを見た私は、思わず「頑張れ!」と心の中で叫んでしまいました。
結局太郎は作文を発表できませんでした。その後、合唱の時間になっても席から動くことができず……。
すると、太郎が発表する前に「話す内容を忘れた」と発表でつまづいてしまった男の子が先生に何かを言っていました。その男の子が太郎に声をかけると、太郎は席から立ったのです!
そのまま太郎は合唱に参加して、その日の授業参観は終わりました。
その男の子は自分が発表でつまづいたから太郎の気持ちがわかると言ったそう。そのことを聞いたとき、なんてやさしくて温かい世界なんだと思いました。
太郎がこんなにもすてきなクラスメイトに出会えてよかったと思いました。
クラスメイトたちは固まってしまった太郎くんの元に集まり、一緒に作文の発表をしようとしてくれたのだそう。太郎くんがみんなと同じじゃなくてもいいとまゆんさんは思っていましたが、クラスメイトたちとひとつになった太郎くんを見て嬉しさを感じていました。その後、先生から太郎くんとクラスメイトのやり取りを聞いたまゆんさんは太郎くんのクラスメイトの温かさに感涙してしまったそう。これからもまゆんさんと太郎くんの周りにやさしい人が集まりますように。
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