ママになりたいと思ったら、女性だけではなくパートナーになる男性の協力も必要です。とくに男性は、女性よりも外食する機会が多いため、よほど意識して食事のパターンを変えない限り、必要な栄養素を摂り入れることができません。今回は、パートナーの男性はどんな栄養素が必要かご紹介します。
亜鉛の別名は、セックスミネラル!
昼食はラーメンやうどん、おやつがわりにハンバーガーやポテトを毎日のように食べ続けている男性がいますが、こうした食事のパターンでは、亜鉛という栄養素が不足しがちです。
亜鉛の別名は「セックスミネラル」とも言われるほど。亜鉛は前立腺に多く存在し、精子の運動や活性化、さらには前立腺の働きにも深く関わっています。亜鉛が不足すると性欲や意欲が低下するので、男性にはとくに毎日の食事から積極的に摂ってもらいたい栄養素です。
加工食品や飲酒の多い人は要注意
ファストフードやインスタント食品のような加工食品には、亜鉛があまり含まれていません。また、人間の体は、アルコールを分解するときにも亜鉛を使っています。そのため飲酒する機会が多かったり、飲酒量そのものが多い人は亜鉛が不足しがちです。
かなり意識をしてこれまでの食事を見直し、さらに食事から亜鉛を摂取しない限り、亜鉛不足がなかなか解消されない可能性があります。
お酒を控え、おつまみにも工夫を!
パートナーになる男性は元気な精子を体の中でつくるために、亜鉛は必要不可欠です。とくにカニ、カキ、牛肉には亜鉛が多く含まれているので、外食が多く続くようなときでも、こうした食材が入ったメニューを積極的に選びましょう。
また、ファーストフードや加工食品を控えたり、アルコールの量そのものを減らすことで、亜鉛の不足を改善することができます。
女性は子宮の環境を整えるために、そしてパートナーの男性も体の中から元気になるためにも、積極的に摂ってもらいたい亜鉛。この機会に、亜鉛がたっぷり含まれている料理を一緒に作ったり、食事の内容そのものについて話し合ってみませんか?
※この記事は、「分子整合栄養医学(オーソモレキュラー療法)」の考え方に基づき、執筆しております。
管理栄養士で一男一女の母。大学卒業後、専業主婦時代に離乳食作りから食の重要性に気付き、管理栄養士・フードコーディネーター・消費生活コンサルタントの資格を取得。書籍や女性誌の栄養監修など、主に健康と食のジャンルを中心にフードライターとして活動中。