今まで通りたつき君のことをかわいいと思えるのか。
今まで通り愛せるのか。
この2つの疑問が、NEGIさんの頭をよぎってしまいました。
(そんなことを考えてしまう時点で、母親失格なんじゃないか?)
不安で押しつぶされそうになりながらも、問題行動の解決策が分からないことに対して落胆するのでした。
それからたつき君の行動が理解できないと困惑しながらも、ひとまず2歳になるまでは様子見にしようと決意することに……。
そんなある日、たつき君と一緒にスーパーに来ていたNEGIさん。
しかしスーパーに入った瞬間、たつき君は一目散に走り出してしまったのです。
NEGIさんは慌てて追いかけるのですが、たつき君の姿を見失ってしまいます。
すると、業者のお兄さんがやってきて、「その子ならさっき裏から出て行く所をすれ違いましたけど……」という言葉をかけてくれました。
業者のお兄さんの言葉を聞いて、ホッとしたのも束の間。
ドラッグストアの周辺の情報をとっさに思い出したNEGIさんは、(裏口の先には従業員や関係者の駐車場があり、交通量の多い道路がある……。もしかして……)と、パニックになってしまって……!?
交通量の多い道路に息子が…!? 一気に心臓の音が大きく響いて…
一気に心臓の音が大きく響いて、
全身の血の気が引いて行くのを感じながらも、
耳を澄ませて外へ出ることに……。
道路状況を見た限りでは、
事故は起こっていないことを確認することができたNEGIさん。
(よかった!! 事故は起きていない……)
すると、二手に分かれてNEGIさんは自宅へ向かうことに。
たつき君の無事を願いながらも
「たつきぃーーー!!!」と名前を何度も呼び、叫び続けるのですが、
たつき君からの応答はありませんでした。
「いましたか!?」
「いえ……」
(もうこれ以上時間をかけられない……)
NEGIさんの気持ちに焦りが見られるように。
するとそのとき、「おーい!」と遠くのほうで知らない人が
手を振っているのに気付きます。
(あそこだ!!)
そう思うと、急いでその場所へと向かいます。
そしてNEGIさんが急いで駆けつけると、たつき君を発見!
駐車場で座り込んでいたたつき君は、
ひとりで静かに遊んでいたのでした。
◇ ◇ ◇
NEGIさんが立ち寄ったドラッグストアの近くには、交通量の多い道路があったので、一歩間違えれば違う結果になっていたかもしれません……。しかし、たつき君が無事でいてくれて本当に良かったですね。
1話から読む:1歳半を迎えたころ、息子の発達に違和感を持つようになって… #息子が自閉症だと気付いたときの話 1
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