娘と長い時間を過ごすなかで、家族をぞんざいに扱い見向きもしなかった夫が、少しずつやさしさを取り戻し、娘に向き合うようになった。しかし、今後どうするのか妻はまだ決めかねていた。
ある夜、夫はパソコンに向かい、休む間の引継ぎの仕事をしていた。結局、今回の休暇は育休ではなく特別休暇扱いになると会社から知らされた。
「俺がちゃんと取らなかったばっかりに……ごめん」
当時夫はもともと「育休を取る」と話していたのに、結局仕事を優先して、育休を取らなかった。頭を下げて謝る夫に、妻は?
仕方がなかったと思ってる、だけど、つらかった。
当時、夫が育休を取れなかったことを「社内の雰囲気的に難しかったってわかってる」と言う妻。
「育児はもちろんだけど、『育休を取って子育てにしっかり向き合いたい』そう言っていたのに、なかったことにされたのが、つらかった」
子どもが生まれる前までは、家庭のことをしっかり考えてくれていた夫。しかしいざ子どもができると家庭を顧みず、自分と仕事を優先して、妻を支えることもしなかった。
産後ボロボロでつらかったとき、話しさえ聞いてくれなかった。里帰り先の病院でつらくて泣いていたとき、夫はのんきに飲み会に行っていた。出生届を出すことさえ、仕事を優先して行ってくれなかった。
とにかく、孤独で、つらかった……。
夫は謝ることしかできないなくて……。
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この絵の表現が大袈裟でないならだけど。
なんか、同じ場面でもその場面がでるたびに顔が死んでってる