「カズ君、結に向き合ってくれてありがとう……」
「俺、今度こそ結の父親になりたいんだ」
娘と長い時間を過ごすなかで、家族をぞんざいに扱い見向きもしなかった夫が、少しずつやさしさを取り戻し、娘に向き合うようになった。
その後、義実家の検査を行い、倒壊の危険性はないとのことで、家へ戻れることになり、「雪穂と結ちゃんは、どうするの?」と母から質問が。
義実家へ戻るか、それとも夫と3人で住んでいた家へ戻るか。妻が"ようやく変わった夫"を受け入れ「離婚しない」という選択をするか、それとも……妻の答えは?
妻と娘はどうする? その答えは?
「私たちは……少し、考えたい」
今後どうするか、どうしたいか……妻はまだ、この場ですぐには答えられなかった。
雪穂の母は「わかったわ。私たちはずっといえも構わないと思ってるから」と、やさしい言葉をかけた。
その夜、パソコンに向かい仕事をする夫の姿が。結局、育休としてではなく特別休暇扱いになるそうだ。
「俺がちゃんと取らなかったばっかりに……ごめん」
当時夫はもともと「育休を取る」と話していたのに、結局仕事を優先して、育休を取らなかった。そのときのことを、頭を下げて謝った。
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