ある夜、夫と妻は当時のことを話し合った。
妻は自分の気持ちに正直になって、今度こそ夫にしっかり伝えようと決めた。しかし、謝罪する夫から出てくるのは、自分や妻の話ばかり。娘に無関心な人だとわかっていたけれど、やはり悲しみが大きく、ショックを受けた妻。
「もうこの人とは無理だ。結のことを考えてくれない人なんて、いらない」
夫に絶望した妻は、離婚する決意を固めた。しかしその直後、夫を見つけた娘が嬉しそうに歩み寄り、笑顔でぎゅっと抱きしめている様子を目の当たりにして、心が揺らいでしまう。
私が「結の幸せ」を奪おうとしてる?
「このまま父親と離してしまったら、結に悲しい思いをさせたり、我慢させてしまうことがたくさんあるかもしれない」
「幸せになってほしいと言いながら、その幸せを奪おうとしてるかもしれない」
あまりにも嬉しそうな娘の表情を見て、『離婚したほうが娘のためになる』という確信が持てなくなってしまった。
「結のことを考えてくれない人なんていらない」そう思っていたけれど、結から父親を取り上げることは、結の幸せを奪うことになってしまうのかもしれない。
妻は困惑してしまって……。
▶▶▶今年最も読まれたマンガ「べビカレ大賞」発表!全話無料で読める!
2022年に公開された325作品のなかから第1回「べビカレマンガ大賞」が決定! 全記事無料でイッキ読みできる♡ 栄えある大賞作品マンガは……!?
ちなきちさんの最新投稿は、SNSやブログから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。