始まりは風邪症状
次女が生まれて2週間、長女が1歳を過ぎた夏のある日、朝食を食べ終えたころから長女が咳をするように。時々乾いた咳をするだけで他の症状は特になかったのですが、たまたまその日、母の仕事が休みだったため、念のため、長女と次女を出産した総合病院の小児科を受診しました。
そこでは風邪だろうということで薬をもらい、様子をみることになりました。午後になっても症状は特に変わっていなかったのですが、17時ごろ、かなり咳が激しくなってきたのです。
夜通しで激しい咳。眠れぬ夜…
徐々に長女は元気もなくなり、再び受診をすることに。一度受診している総合病院の小児科は診療時間が過ぎていたため、救急外来扱いで小児科医ではない医師が担当することになると言われてしまいました。そこで、悩んだ挙句、そのときまだ診療時間内だった受診したことのない小児科クリニックに行くことにしました。
そこの医師は問診と聴診をしたのみで、特にレントゲンなどの検査はせず、「もうすでに薬をもらっているんだからそれを飲むしかないだろう」というような対応でした。医師にそう言われたら自宅で様子を見るしかありません。
そこから、夜通し激しい咳が続いた長女。私は、眠れずにぐったりしている長女の背中をさすって見守ることしかできませんでした。結局、私も一睡もできず、長女と眠れぬ夜を過ごしました。
朝イチで再び総合病院を受診
翌朝、朝一番で総合病院の小児科を受診しました。長女は陥没呼吸(息を吸うときに胸の一部が陥没する状態)も強く、胸のレントゲンを撮り、診断は「肺炎」で即日入院となりました。そのとき担当してくれた医師からは、「こんなにひどい症状は久しぶりに見たよ」と言われ落ち込む私。
2度目に受診した時点での医師の判断を過信せずに、その後の娘の様子を見て、咳で眠れなかった時点で夜間であっても救急外来にかかっていればよかったと反省しました。苦しい思いをさせてしまって、長女にはかわいそうなことをしました。
風邪症状から結果的にひどい肺炎になるまで悪化してしまった長女でしたが、入院治療を経て4日で元気になり退院することができました。今回の経験を踏まえて、信頼のおける小児科を見つけることの重要さ、子どもが元気のない時点で、夜間や休日などの診療時間外でも救急外来への受診を判断する大切さなど学ぶきっかけとなりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:雨宮春季
13カ月差の年子姉妹、1歳児と2歳児の母。前職の看護師を辞めて現在は育児に専念中。次女が重くなってきて2人を連れての外出に限界を感じてきた今日この頃。最近は家に引きこもりがち。