想像を絶する産後の痛み
帝王切開の手術は無事に成功し、母体は健康な状態でしたが、麻酔が切れたあとの体の痛みは想像を超えていました。全身が張り裂けるように痛く、思うように体を動かせません。また自分ひとりでトイレに行けないので、尿道カテーテルが挿入されており、そこからおしっこが出るようになっていました。
私は高熱が出て意識がもうろうとしていましたが、カテーテルだけは人に見られるのが恥ずかしく、早く外してほしいと願っていました。幸い病室は個室で設備も整っており、私はその環境に救われた部分があります。
痛みに耐えながら育児スタート
術後の体がつらくても、わが子との対面は格別。私は「この子も頑張って生まれてきてくれたのだから次は私が頑張らないと……」と、痛みに耐えながら授乳やおむつ替えなどの育児をスタート。
ベッドから起き上がるだけで激痛、そこから立ち上がることもできないような痛みの中での育児はとても大変でしたが、私は力を振り絞って頑張りました。そんな状態だったので、自分の容姿は後回し。お見舞いに来てもらっても、家族以外には会いたくないなという心境でした。
誰にも見られたくない姿だったのに…
産後3日目、母が自分の友人を連れて来ました。その日、母が友人を連れて来るとは知らず、私はとても驚きました。母の友人は開口一番に「あれ? 老けた?」と私に発言。その言葉に私はショックを受けて何も言えませんでしたが、母は気付きません。
それどころか母は、母の友人に病室をまるでホテルかのように案内し、「ゆっくりしていってね」と言ったのです。私は母たちの気遣いのない態度にイラ立ち、わが子も新生児室に預かってもらっていたことから、そのまま無視して眠りにつきました。
産後、毎日病院に来てサポートしてくれた母にはとても感謝しています。しかし今回の件は、もう二度と起きてほしくない出来事。第2子を妊娠したときに私は、母に感謝を伝えた上で、「病室に親しくない人を連れて来ないでほしい」と言いました。母もその友人も悪気はなかったようですが、もうこのようなことはしないとしっかりと謝ってくれました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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著者:都 うめこ
4歳男児と2歳女児のアクティブ転勤族ママ。趣味は公園巡りで、現在公園レポートを20本以上と育児に関する記事を執筆中。元銀行員でFP資格保有。