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「休憩中の看護師も呼んで!」出産直後にボトッと何か出た感覚→分娩室に飛び交う医療用語!私の体は…

2025年にお子さまが誕生した皆さん、本当におめでとうございます。新しい命の誕生は、何にも代えがたい感動の瞬間ですよね。一方で、出産は十人十色。思いがけないハプニングに遭遇したママも、少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、2025年に寄せられた体験談の中から、特に印象に残った出産エピソードをご紹介します。感動とハラハラが入り混じる、出産エピソード総集編です。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
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まるで医療ドラマ!→笑顔に包まれていた分娩室の空気が一変した訳とは?

1

 

次女を出産したときの話です。破水してからもなかなか陣痛が始まらず、私は陣痛室で丸3日過ごしました。おなかの中の赤ちゃんは元気で、先生にも「まだ生まれる気がなさそうだね」と言われ……。

 

陣痛促進剤を使って、生まれてきてくれるのを待っていました。破水しているので陣痛室から出ることも許されず、3日目のお昼過ぎにようやく出産した私。生まれた赤ちゃんの顔を見せてもらい「長かった……」とホッと胸を撫で下ろしたそのとき、ボトッと何かが出た感覚がしました。

 

「おめでとうございます! 」「お母さん頑張ったね〜」と笑顔に包まれていた分娩室の空気が一変。どうやら私は大量出血をしたようで、先生や看護師さんたちが慌ただしく動き回り「ラインもう一本とって! 」「◯◯先生まだ外来?! 」「休憩中の看護師も呼んで! 」などと、まるで医療ドラマのような言葉が飛び交っていたのです。

 

幸い私は、疲れてはいましたが意識ははっきりしていて元気で「なんか大変なことになったみたい」と、どこか人ごとでした。自分のことより私は、生まれたばかりの赤ちゃんがただただ心配で……。

 

私が「赤ちゃんは大丈夫なんですか? 」と聞くと、先生に「赤ちゃんは大丈夫。元気ですよ。お母さんは大丈夫? 気持ち悪いとかない? 」と言われ、私の方が大変な状態なんだとようやく自覚したのです。処置が終わり、やっと病室に戻れた私。2リットルを超える大量出血で、本当に危険な状態だったと先生から聞き、後になって怖くなりましたが、その後の回復は順調で私も娘も予定通り退院できました。

 

あの緊迫した光景は今も忘れられません。命がけで生まれてきてくれた娘と、私の命を繋ぎ止めていただいた先生や看護師さんに、本当に感謝しています。命を大切に生きていこうと強く思った出来事でした。

 

監修:助産師/関根直子

 

著者:百田 まきこ/40代・女性・主婦。3姉妹を育てる母。パート勤務。

イラスト:マキノ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。

 

◇ ◇ ◇ 

 

出産までに3日間かかったとのことで、本当に大変なお産だったことが伝わってきます。さらにその後、大量出血もあり、緊迫した時間を過ごされたことでしょう。それでも順調に回復され、母子ともに予定どおり退院されたとのことで、本当に安心しました。

 

続いてご紹介するのは、分娩室が爆笑に包まれた出産エピソードです。笑いが起こった理由とは? 

 

 

「今それ言う?」緊張感MAXの分娩室で夫が一言!思わず笑ってしまった理由とは?

2

 

私の初産での体験です。「出産は痛くて苦しいもの」と覚悟を決め、夫に付き添われて分娩室に入りました。立ち会い出産を経験した友人から「夫が頼りなかった」「何もできずにオロオロしていた」なんて聞いていたのですが、好奇心旺盛な私の夫は、そのどれにも当てはまらない、予想の斜め上をいく行動をしました。

 

陣痛の波と戦う私の横で、夫が手を握り、励ましてくれる……そんな感動的なシーンを想像していたのですが、私の横に夫の姿はありませんでした。夫の姿を探すと、夫がいたのは私の隣ではなく、なんと助産師さんの隣。そして夫は「どういう仕組みで赤ちゃんは出てくるんですか? 今はどの段階なんですか? 」と、まるで社会科見学に来た小学生のように、興味津々な様子で質問攻めをしていました。

 

お産は順調に進み、助産師さんたちの「いきんで! 」「もう少しよ! 」などという声が飛び交い、いよいよクライマックス! というそのとき……。興味津々で出産見学をしていた夫が、意を決したように助産師さんへひと言。「あの! まだ時間大丈夫ですか? トイレにいきたいです! すみませんっ! なんか俺も力んじゃって!」と衝撃的な申し出に、いきんでいた私の力は一瞬で抜け、分娩室は緊張感が一気にほぐれ、爆笑で包まれたのです。

 

その後、夫に見守られながら無事に元気な赤ちゃんが生まれました。わが子との感動のご対面を果たした後も、夫の好奇心は止まらず、お医者さんの隣にピタッと張り付いて、真剣な眼差しでお医者さんの手元をじーっとのぞき込んでいた夫。さすがにこれにはお医者さんも苦笑いで「旦那さん、奥さんのところへ行ってあげましょうね」と促されていました。

 

夫の型破りな言動のおかげで、私の初産は驚くほど楽しい思い出に。「頑張らなきゃ」と気を張っていましたが、夫のおかげでリラックスして、出産に臨めました。想像とはまったく違う形で立ち会ってくれた夫に、今は心から感謝しています。

 

山川あいこ/30代・女性・会社員。2人の子どもを育てる母。事務。

イラスト:miyuka

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。

 

◇ ◇ ◇ 

 

好奇心旺盛なご主人の行動に、思わず笑ってしまう出産体験でしたね。緊張しがちなお産の場面でも、ご主人の存在がリラックスにつながったように感じられます。今でもクスッと笑える出産エピソードでした。

 

最後にご紹介するのは、予定日の1週間前に破水した出産エピソードです。助産師さんからの言葉でパニックに!?  

 

 

予定日の1週間前に破水!さらに助産師さんの言葉でパニックになり…!?

3

 

1人目を出産したときの話です。予定日1週間前に破水し、陣痛も始まりついに出産となりました。何度か子宮口が何センチか確認され、次の陣痛がおさまったら分娩台に移動すると伝えられていたのですが、最後にもう一度確認すると「あっ! もう頭が出てる! 今すぐ移動しよう! 」と言われました。

 

まだ陣痛がひどくて動けないと伝えましたが、「今すぐ」と言われ慌てて移動。移動中も強い痛みと『頭が出ている』という言葉の衝撃でパニックの私。「頭が出ているのに立って大丈夫? 歩いて赤ちゃん落ちない? 」と心配で、思わず「赤ちゃん落としちゃいませんか? 大丈夫ですか? 」と聞いてしまいました。

 

赤ちゃんを落としちゃうと心配した私の言葉に、助産師さんはプハッと吹き出して「大丈夫よ〜そんなに簡単に出てきてくれないから安心してお母さん! 」と背中をさすってくれたのです。私は「あ、心配することじゃないんだ……」と急に恥ずかしくなりましたが、それでも当時はすごく怖かったのをいまだに覚えています。

 

もちろん、移動中に赤ちゃんが落ちることはありませんでした。そしてその後、助産師さんの言葉通り、頭が出ているというだけで赤ちゃんが出てくるほど出産は簡単ではないということを痛感しました。

 

監修:助産師/関根直子

 

著者:北川 美希/30代・女性・主婦。2人姉妹を育てる母。

イラスト:きょこ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。

 

◇ ◇ ◇ 

 

初めての出産は、何もかもがわからず不安になるもの。出産予定日の1週間前に破水したとなれば、強い緊張を感じてしまうのも無理はありません。助産師さんからの指示に、思わずパニックになってしまう気持ちも理解できます。

 

 

いかがでしたか? 今回は、出産にまつわるエピソードをご紹介しました。緊迫したものから思わず笑ってしまうものまで、出産は本当に人それぞれです。ひとつとして同じ出産はなく、どれも大切な経験なのだと感じました。これから出産を迎える方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

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