こんにちは。ママライターの松田佳菜です。私は1人目の出産を機に仕事を退職し、専業主婦になりました。それまでは毎日たくさんの人に会っていたのに、赤ちゃんが生まれた途端に外出もままならず、家族としか会話をしない日々……。
次第に社会からおいて行かれているような感覚になり、社会とつながりを持ちたいと思うようになりました。そんなときに私が始めたボランティアでの体験についてお話します。
私がボランティアを選んだ理由
私は「託児はしたくない、でも外に出て社会の役に立っていると実感したい」という思いから、子どもを連れたまま何かできることはないかと考えました。
そこで思いついたのが、赤ちゃんを連れて行ってよろこばれるところへボランティアに行くということでした。それならば、赤ちゃんのママである今しかできない方法で誰かの役に立てて、さまざまな年齢層の人とのふれあいは子どもの成長にとってもプラスになると思ったからです。
高齢者施設や地元の中学校でボランティア
ボランティアを探すために、私は市の社会福祉協議会に電話して、赤ちゃん連れで行ける施設がないか探してもらいました。社会福祉協議会はさまざまなボランティア活動を支援している民間団体で、各市町村にあります。
そこで高齢者施設を紹介していただき、子どもが生後9カ月のころから週1回ほどのペースで約2年間通いました。また、地元の中学校で募集していた「赤ちゃんとふれあう命の授業」にも子どもを連れて参加しました。
ママとベビーにしかできないボランティア
高齢者施設では、赤ちゃんの訪問をとてもよろこんでくださいました。ボランティアといっても、何かお手伝いをしていたわけではなく、子どもを連れて行ってお年寄りと一緒に遊ぶというものだったので子どももいつも楽しく通っていました。
ママはいつも感じていることだと思いますが、赤ちゃんが周りを笑顔にするパワーって本当にすごいんです!わが子がたくさんの人の笑顔に囲まれていることは、私にとってとてもうれしいことでした。
子連れボランティアをすることで、私はそれまでとは違う形で地域や社会とのつながりを感じることができました。ボランティアは「月に一度だけ」など、その人の状況にあったかかわり方ができるのも魅力のひとつ。ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。(TEXT:ママライター松田佳菜)