またきた! 生理は月2回が当たり前
10代のころから年に数回、1週間以上遅れたり、月に2度くることもあった私の生理ライフ。そのうち毎月生理が2度くることが当たり前に……。しかし、同級生にも同じ症状の子がいたので「珍しいことじゃないんだな」と思い、放置していました。
それから十数年後。29歳になった私は、朝起きて用を足すときに、排尿痛と腟辺りの痛みを感じるようになりました。しかもトイレットペーパーには鮮血がついています。
しばらく様子を見ていましたが、出血は止まらず、少し不安になってきたため産婦人科を受診することにしたのです。
卵胞が溜まっているってどういうこと?
産婦人科では尿検査・触診・超音波検査などをおこないました。排尿痛は膀胱炎によるもの、腟辺りの痛みは擦れによるものだと診断されました。
大きな病気ではなさそうで少し安心……。気になる出血はいわゆる生理だったらしく、医師によると「状況から見て無排卵月経かもね」とのことでした。
実際にエコーに映った卵巣の様子を見ると、小さな丸いビーズのようなものが卵巣に沿うように羅列しています。そして、医師に「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)の疑いがあります」と診断されました。
治療法もある! 不安がらずに生活しよう
聞きなれない病名を言われ混乱した私。しかし、医師は、多嚢胞性卵巣症候群は珍しい病気ではなく、排卵しにくいものの、治療をして妊娠している女性も多くいると教えてくれました。
さらに、妊娠を望む場合は、排卵誘発剤などを用いて治療できること、今すぐの妊娠を考えていない場合は、ピルの服用や生活習慣の見直しをする方法がある、とのことでした。
私の場合、排卵している可能性は低いものの、不順でも月に1度の生理があり、今すぐの妊娠は考えていないため、薬物療法などはせずに様子を見ることになりました。
状況や考え方で治療は異なるそうで、医師は「妊娠を希望するときや気になることがあれば相談してください」と声をかけてくださいました。
現在は食生活や運動などの生活習慣を見直し、ストレスをなるべく抱えないように気をつけています。生活習慣を見直し始めて数カ月経ち、生理が遅れるなどの不順はまだありますが、頻度は少し減りました。
そこから状況に大きな変化はありませんが、今後も様子をみて、改善しない場合は受診して相談しようと思います。自分の体を知ることの大切さを知った出来事でした。
自分の体に無関心だったことや、周りと照らし合わせて自己判断していたことが、自分の病を知るのが遅れた原因でした。今回判明した多嚢胞性卵巣症候群は治療法もあり、あまり不安がらずに済みましたが、これからは定期的に婦人科検診をしようと思います。
著者/moveo
監修/助産師 REIKO
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!