【前回のあらすじ】妊娠が判明し、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合った月野ねこさん。しかし、婦人科で検査を受けたところ、医師から「残念ですが、赤ちゃんは育ちません。異常妊娠の1つ、胞状奇胎(ほうじょうきたい)です」と言われてしまったのです。胞状奇胎になると、子宮内容除去手術(いわゆる中絶手術)を受けるしか選択肢はありません。大きな悲しみに耐えながら、ねこさんは2度にわたる中絶手術を受けたのですが……。
※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。
中絶手術は終わったけれど
※この病気=胞状奇胎(ほうじょうきたい)のこと。胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つで、本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。まれに、子宮以外のほかの組織に腫瘍が侵入し、侵入奇胎や絨毛がんになるケースもある。
中絶手術を受けたころ、ねこさんは2人目の育休を終えて数カ月前に職場復帰をしたばかりでした。婦人科への通院や2度にわたる手術でしばらく仕事を休んでしまったため、「職場のみんなにこれ以上迷惑をかけないようにしなきゃ」と、手術後は以前に増して仕事に励んだそうです。しかし、望んでいた出産ができなかったことや、仕事を頑張らないといけない気持ちが、ねこさんにとって大きな精神的負担に。
そんなある日、病院から1本の電話を受け取りました。お昼休みの時間に病院から電話がくるなんて、絶対に嫌な内容だろうなと察知したねこさん。用件を聞くと、「術後2カ月が経過しても、HCG(=ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン。hCGとも表記される。妊娠初期に受精卵から尿中に分泌されるホルモンのこと)の数値が下がらず、むしろ上がっているので、総合病院に転院して精密検査を受けてください」とのこと。
つらい中絶手術を乗り越えた今、これでようやく普段の日常生活に戻れると思いきや、体の異変が続いているせいで、今後も通院が必要になってしまったのです。
監修/助産師 REIKO
月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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