【前回のあらすじ】個人クリニックにて、胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)との診断を受けた、月野ねこさん。大きな悲しみに耐えながらも、2度にわたる子宮内容除去手術(いわゆる中絶手術)を受けました。しかし、手術から2カ月が経過しても、HCG(※2)の数値が下がらず、検査をおこなった医師に、「胞状奇胎でHCG値が上がった患者さんの症例はうちにありません。他の大学病院か、がんセンターに転院してください」と言われてしまい……。
※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。
※2=ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン。妊娠初期に受精卵から尿中に分泌され始め、妊娠10週でホルモン値がピークになるが、通常ではその後、HCG値は下降する。
※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。
大学病院から緊急の電話が! 用件は…?
総合病院にて検査を受けた結果、肺に病巣があると判明した月野ねこさん。旦那さんと相談し、大学病院に転院することになりました。
その後、大学病院へ転院したねこさんは、すぐにCT(X線で体の断面を撮影する検査)やMRI(磁力と電波を使って体の断面を撮影する検査)、3回目の子宮内容除去手術を受けたそうです。手術時に採取した細胞の一部は、病理検査(癌細胞がないか、どのような病気かなどを顕微鏡で観察して調べる検査)に回されました。
そして、令和元年の12月ー。
ねこさんのもとに、大学病院から1本の電話が。「そろそろ病理検査の結果が出るころだ。悪い結果だったらどうしよう」と不安が頭をよぎったねこさんは、電話に出ることを少しためらってしまいました。しかし、「すぐ出な!」と旦那さんに後押しされ、ドキドキしながらも電話に出たところ……
「私、大学病院の藤原と申します。病理検査の結果が出たのですが……癌細胞は見つかりませんでした」と、まさかのうれしい報告!
緊張の糸が切れたねこさんは、「よかったぁぁ〜〜!」と安堵の涙を流したのでした。
監修/助産師 REIKO
月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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