小学4年生で受けた性教育の授業
小学4年生のとき、宿泊学習の前に男子と女子に別れて性教育の授業がありました。授業の内容は生理そのものについてのレクチャーや生理になったときの対応についてです。
「女性のおなかには赤ちゃんのベッドとなる子宮があります。赤ちゃんのベッドは1カ月に1回お掃除をするので血と一緒にお股から出ます。病気ではないので、生理が始まったらおうちの人に伝えましょう」というものでした。
そしてその日、女子生徒には1枚ずつナプキンが配られ、「すぐランドセルにしまいましょう」と先生から促されました。「血=赤い」というイメージから、そのときは「お股から血が出たらびっくりするだろうな」と思っていたのです。
友だちから聞いた「初潮はチョコアイスみたい」
それから、仲のいい友だちが私に教えてくれました。「ねぇ、もう生理始まった? 私は最近始まったんだよね。おやつにチョコアイスを食べたら下着に茶色いのが付いていて、チョコアイスがそのまま出てきたのかと思っちゃった!」と。
私は「そんなわけないでしょ」と、このときは友だちの話を笑って聞いていました。しかし、心の中では「え? 生理って茶色なの?」と不安でいっぱいに。過去に授業で聞いていた話と全然違ったからです。
実際に初潮を迎えると…
同級生から「初潮はチョコアイスみたい」という話を聞いてからまもなく、私は初潮を迎えました。その日は、朝起きるとなんだか下着が濡れている感じがして、すぐにトイレへ。
そして下着を見るとまさにチョコアイスみたいな茶色い汚れがついていたのです。瞬時に「友だちが言っていたのはコレだ!」と私は確信。お母さんにすぐ伝え、その日はお赤飯を食べました。
その後、教えてくれた友だちにも「私も生理きたよ。本当にチョコアイスみたいだった!」と伝えました。友だちからは「でしょ? でしょ? びっくりするよね!」と言われ、友だちの言葉に共感した私だったのでした。
性教育の授業では「お股から血が出る」と聞いていたため、友だちから「チョコアイスみたいだった」と言われたときはあまり信じられませんでした。しかし、自分の初潮を迎えたとき、下着についていたのは赤色ではなく、チョコアイスのような茶色の経血。「生理のときの経血は赤色じゃない!」と不安にならなかったのは、友だちの経験談を聞いていたおかげです。
また、「生理は28日周期で定期的にくるもの」と教科書には書かれていましたが、自身の経験を以てその通りにいかないこともあるなとわかったので、自分の娘にはリアルな体験談も伝えていきたいなと思っています。
著者/あんらくりん
イラスト/おみき
監修/助産師 松田玲子
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