ナチュラルケアが評判の東京都中野区・松が丘助産院。この助産院が提案する「赤ちゃんごはん」が大人気なんだそうです。書籍にもなった「赤ちゃんごはん」ってどんなもの?普通の離乳食とどこが違うの?今日はそのヒミツについて教えます。
シンプルさが魅力の「赤ちゃんごはん」
松が丘助産院の「赤ちゃんごはん」は、ズバリ「大人ごはん」をそのまま取り分けるシンプルさが魅力!取り分けに使う「大人ごはん」は、野菜中心の和食、甘いもの・油分を控える、乳製品・卵を控える、肉や魚も控える、ごはんを食べる、なるべく手作り、の6つがルール。〝たっぷりの野菜をシンプルに調理〟が基本だそうです。
砂糖や油は使わず、野菜本来の味わいとだしのうまみを生かした薄味が特徴で、例えばポテトサラダも、マヨネーズや砂糖を使わず、「練りごま・だし汁・酢・みそ・塩」で調味。煮ものは砂糖やみりんのかわりに玉ねぎを使って甘みを出し、炒めものは油を使わず少量のだし汁で炒め煮になどなど、覚えておきたい小ワザがいっぱい!
松が丘助産院の「基本のだし」レシピ
今回は、煮物や汁もの、また、油がわりに炒めものにまで使える「基本のだし」の取り方をご紹介します。
材料(作りやすい分量)
・水:1.8ℓ
・昆布:2枚(5㎝角)
・かつお節:2つかみ
作り方
1.水に昆布をつけておく(冬はひと晩。夏は調理する直前でもOK)
2.鍋に火をかけ、昆布からぷつぷつと泡が出てきたら昆布を取り出す
3.2に手つきざるを入れ、その中にかつお節を入れる
4.沸騰する直前に火を止め、かつお節が沈むのを待つ。ざるを引き上げ、かつお節をこす
ちなみに「大人ごはん」を「赤ちゃんごはん」にするには、赤ちゃんの成長度合いによって、「おためし期(7〜8カ月ごろ)」にはつぶして、「もぐもぐ期(9〜11カ月ごろ)」には刻んで、「完了期(1歳〜1歳6カ月ごろ)」にはそのままと、とりわけ方を変えるだけ。
〝がんばりすぎない〟のが魅力の、松が丘助産院流「赤ちゃんごはん」。ぜひ一度お試ししてくださいね。(TEXT:山部和歌子)
参考書籍
大人ごはんを食卓で、つぶす、刻むだけであげられる
「世界一簡単な赤ちゃんごはん」松が丘助産院院長 宗祥子著
主婦と生活社刊/1200円(税別)