【助産師監修】 離乳食の3回食はいつから始める?

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助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

【助産師監修】 離乳食の3回食はいつから始める?

 

1日1回から始まった離乳食が2回になり、最終段階では大人と同じく3回になります。3回食はいつから始めたらよいのか、3回食における1回分の離乳食の量や、与える時間帯、硬さや大きさなどについて詳しくご紹介します。

 

 

いつから?3回食を始める「時期」

一般的な目安は生後9~10カ月(離乳食後期)ごろ

はじめは母乳や育児用ミルクだけで育っていた赤ちゃんも、徐々に足りなくなってくる栄養を補うため、そして食べる練習をするために、離乳食が始まります。

 

一般的な離乳食のステップ

生後5~6カ月ごろ:1回食の開始(離乳食初期)
 ↓ 1回食を始めて2カ月後くらい
生後7~8カ月ごろ:2回食へ(離乳食中期)
 ↓ 2回食からさらに2カ月後くらい
生後9~10カ月ごろ:3回食へ(離乳食後期)

 

とはいえ、これはあくまでも目安。赤ちゃんの成長には個人差がありますので、離乳食の進み方もそれぞれ違って当然です。3回食を始める前に、次の4点を確認してみてください。

 

  • 1.離乳食中期をおおよそ2カ月過ぎた。
  • 2.中期の時期におかゆを※50~80gほど食べられるようになった。
  • 3.豆腐ぐらいの固さのものをモグモグと食べられるようになった。
  • 4.少し繊維が多めの野菜や鶏のささみなども食べられるようになった。

※食べムラが出てくる時期なので、量はあくまで目安です。

 

以上、4点がクリアできていないようだったら、生後10カ月を過ぎていても、無理に3回食に進む必要はありません。赤ちゃんの成長を見守りながら、その子に合ったタイミングで3回食に進みましょう。

 

 

 

1回分の「量」「 硬さ」「大きさ」はどのくらい?

1回の食事の量

3回食における1回の食事の量ですが、厚生労働省が発表している3回食の目安は以下となっています。

 

  • 〇5倍がゆ 90g〜軟飯 80g
  • 〇野菜・果物 30〜40g
  • 〇魚 15gまたは肉 15gまたは豆腐 45gまたは全卵1/2個または乳製品80g

 

あくまでも目安であって、この通りに与えなくてはいけないということではありません。アレルギーなどにも気を付けて、赤ちゃんの様子を見ながら与えましょう。

 

食材の硬さ、大きさ、形状

離乳食の硬さや大きさですが、硬さは歯茎でつぶせる程度。大きさは5mm~8mm程度がいいでしょう。手づかみで食べることができるものは、スティック状にしても構いません。

 

3回食になったからといって、必要な栄養分をすべて離乳食で補うことはまだできません。離乳食のあとには母乳や育児用ミルクを与えます。このほか母乳は授乳のリズムに合わせて欲しがるときに、育児用ミルクは1日3回程度与えましょう。

 

赤ちゃんによって、離乳食を食べる量は異なるので、母乳や育児用ミルクの量も個人差があります。大事なことは、赤ちゃんが成長しているかどうかです。あまり神経質になりすぎないようにしてくださいね。

 

 

【助産師監修】 離乳食の3回食はいつから始める?

 

 

3回食と授乳の「タイムスケジュール」

3回食というと、大人と同じタイミングで食事ができると思うかもしれませんが、3回食の食事と食事の間は、3,4時間ほど空けるのがベストです。

大人の食事時間と合わせると、間隔が空きすぎてしまうと思いますので、できれば下記のようなタイミングがいいかと思います。

ーーーーーーーー

  • ・起床後 :母乳もしくは育児用ミルク
  • ・午前10時ごろ :1回目
  • ・午後2時ごろ :2回目
  • ・午後6時ごろ :3回目
  • ・寝る前 :母乳もしくは育児用ミルク

ーーーーーーーー

 

大人と一緒に食事をするという楽しみも大事なことですが、無理にタイミングを合わせようとして、赤ちゃんの生活のリズムを崩すようなことがないように気を付けてください。

 

 

 

3回食は大変!? 楽しく乗り切る「コツ」

作りおき+冷凍、市販品を上手に活用して

3回食のころになると、赤ちゃんが食べることができる食材も増えてくるので、料理にバリエーションも出てきます。とはいえ、赤ちゃんのお世話をしながら、3回手作りの離乳食を与えるのは大変です。赤ちゃんが寝ている間や、パパに遊んでもらっているときなどに、まとめて作って、小分けにして冷凍しておくといいでしょう。

 

味付けのための調味料はあまり使わず、できるだけ素材やだしの味を楽しめるようにしてあげてくださいね。また、離乳食作りがストレスになるようであれば、市販のベビーフードを活用して構いません。ママも赤ちゃんも楽しく食事ができることが一番大切です。

 

手間をかけて作った離乳食を食べてもらえなかったら、落ち込んだりイライラしたりしがちですが、赤ちゃんにも気分があります。そんな時はママも気分を切り替えて、「でも元気に育っているから大丈夫!」と離乳食のことはいったん忘れてしまいましょう。

 

 

まとめ

離乳食の3回食は、生後9カ月ごろから始めるのが基本ですが、あくまでも目安です。赤ちゃんの成長具合は一人ひとり違うということを忘れず、時期や食べる量などにとらわれすぎないようにしましょう。

 

なかなか離乳食が進まないなど悩みがあるときは、助産婦や保健師、小児科の先生など専門家に相談してみましょう。

 

 

 

◆生後9~10か月に関するQ&A

 

 

◆離乳食の体験談

よだれも多いし食べ物に興味が出てきた生後5カ月と12日から10倍がゆを始めました。2週目からにんじんやじゃがいも、ほうれん草などを1さじから始めました。わりと好き嫌いなく食べてくれました。スプーンにも慣れ離乳食始め1カ月たったころから2回食にしました。最近はベビーフードなどにも頼り、いろいろなものを食べさせています。今のところアレルギーないようで安心しています。

たいがママ さん

離乳食は1回食から始まり、少しずついろいろな食材を食べさせていきました。最初は10倍がゆから始めました。1週間慣れたところで、野菜を少しずつ始めていき、果物も食べさせていきました。食べてくれるととてもうれしいもので、明日は何を作ろうかなと考えるのが楽しかったです。だんだん食べる量も増えていきました。口周りや洋服が汚れてしまうので、その後始末がいつも大変でした。

そばかす さん

料理があまり得意でない私は、離乳食が始まって、手作りの1回食、2回食……のあたりでもう限界。3回食になった時点で、3回のうち1回は市販のベビーフードを使おう! と決めたとたん、フッと気持ちが楽になりました。その1食のなかで、自分では作りにくい食材(レバーなど)も摂れるし、品目も多く摂れるので、気分的にもとても助かりました。手を抜いて、その分、ゆっくりと子どもと向き合う時間が取れたと思います。

あっちママ さん

 

その他の離乳食の体験談

 

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