9~11カ月ごろ(離乳食後期)の離乳食の進め方(食事の量・離乳食スケジュール・レシピ)

離乳食後期の進め方

 

 

9カ月~11カ月ごろの赤ちゃんの離乳食の食べ方

食べる量が増えてくる時期で、手づかみ食べや遊び食べもするようになります。離乳食の回数は大人と同じ3回に。少しずつ、大人と同じ時間帯にしていきましょう。

このころの赤ちゃんは、口をよく動かして、歯ぐきでかんで食べるようになります。

 

上下の歯ぐきでカミカミする

食べ物を口に入れると、あごをよく動かし、上下の歯ぐきでかんでつぶして食べるようになります。

 

よくかんで飲み込む

丸飲みしなくなってきます。舌と歯ぐきを使って、よくかみつぶしてから、ゴックンと飲み込みます。

 

手づかみで食べる

手先が器用になる時期。食べ物を手でつかみ、口まで持っていって、食べるようになっていきます。

 

9カ月~11カ月ごろの赤ちゃんの離乳食の進め方のヒント

離乳食も1日2回から3回に増え、赤ちゃんもだいぶ慣れてきた時期。自分でつかんだり、かむ練習を始めたりと食べることへの関心が出てきます。栄養面にもさらに気を配りたいころです。歯ぐきでかむ練習や手づかみ食べを意識して進めていきましょう。

 

 

9カ月~11カ月ごろの離乳食の食材

不足する鉄を含んだ食材を積極的に取り入れて

母乳育児の赤ちゃんは6カ月ごろから鉄分が不足しがちになりますが、離乳食からエネルギーや栄養素を多くとるようになるこの時期は、さらに積極的に鉄を含んだ食材を積極的に使うように心がけましょう。例えば、赤身肉、まぐろ、かつお、高野豆腐、ほうれん草、小松菜など。同時に鉄の吸収を助けるビタミンCやたんぱく質の素材も取り入れて。

 

 

9カ月~11カ月ごろの離乳食の食材のかたさ

バナナのかたさが目安。歯ぐきでかむ練習をします

7~8カ月ごろのべたべた、ふわふわをベースに、少しずつ切り方を大きくしていきます。スプーンで簡単につぶせる、バナナくらいのかたさのものを食べさせて、歯ごたえに慣らしましょう。上下の歯ぐきでかんで食べる練習になります。かたくて小さいものはかまずに飲み込みやすいので、丸飲みの習慣がつかないように注意しましょう。

 

 

9カ月~11カ月ごろの離乳食の回数

1日3回、栄養のバランスが取れた食事を心がけます

離乳食が1日2回から3回になります。必要な栄養素の半分以上を離乳食からとるようになるので、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。ただし、難しく考えなくても大丈夫。炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質の3つのグループから、食材を選んで組み合わせれば、バランスのいい献立が作れます。

 

 

9カ月~11カ月ごろの離乳食の注意点

手づかみ食べや遊び食べは食べこぼし対策を

食べ物への関心が出てきて、手先も器用になってくるので、手づかみ食べや遊び食べが目立つようになってきます。汚されると叱りたくなりますが、手づかみ食べは子どもの自分で食べる意欲を育てたり、目・手・口の協調動作を育てる大切な行為なので、ここはガマンを。汚れてもいいように、テーブルの下に新聞紙を敷く、汁ものは少量入れるなど、食べこぼし対策を。赤ちゃんの「やりたい」気持ちを大事にして、おおらかな気持ちで見守りましょう。

 

※進め方や食材の量は目安として参考にしてください。赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があるので、様子を見ながら進めていきましょう。

 

9カ月~11カ月ごろの離乳食のタイムスケジュール例

この時期、離乳食は1日3回になり、大人と同じ回数に。食べることにもどんどん慣れてきたはず。食事の時間帯を朝、昼、夕方に。大人と同じ時間帯に移行させていきます。

 

 

昼間に2回目をプラス。3回目は遅くない時間帯に

離乳食が3回に。授乳だけだった昼過ぎの時間帯にも食べさせます。きちんと食べるようになったら、大人の食事と同じ朝、昼、夜の時間帯に近づけましょう。ただし、3回目が夜8時を過ぎないように。おっぱいやミルクは食後以外にも飲ませます。

9カ月、10カ月、11カ月ごろ(離乳食後期)の離乳食の時間帯

 

9カ月~11カ月ごろの離乳食の1回の目安量

いろいろな食品を子ども茶わん1杯ぐらい食べられるようになります。しかし、食べる量には個人差があり、食欲も日によって違いがあります。

 

炭水化物素材

5倍がゆ:90g

9カ月~11カ月ごろの5倍がゆの量

 

→1〜2カ月たったら 軟飯:80g

 

 

ビタミン・ミネラル素材(他の素材と併せて食べる)

野菜・果物:30~40g

 

〇にんじんの場合の量の例

9カ月~11カ月ごろのにんじんの量

 

〇ほうれん草の場合の量の例

9カ月~11カ月ごろのほうれん草の量

 

〇かぼちゃの場合の量の例

9カ月~11カ月ごろのかぼちゃの量

 

 

たんぱく質素材(他の素材と併せて食べる)

下記のどれか1品

 

豆腐:45g


または

 

全卵:1/2個

 

または

 

魚:15g

9カ月~11カ月ごろの魚の量

 

または

 

肉:15g

9カ月~11カ月ごろの肉の量

 

または

 

乳製品:80g
9カ月~11カ月ごろのプレーンヨーグルトの量

 

 

 

※そのほかの具体的な食品は、「月齢別食べていいものダメなもの」で確認ができます。

※進め方や食材の量は目安として参考にしてください。赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があるので、様子を見ながら進めていきましょう。

 

9カ月~11カ月ごろの離乳食の栄養バランス

離乳食が1日3回になると、栄養の半分以上を食事からとるようになります。栄養バランスの取れた献立を考えましょう。

 

熱や力のもとになる

【炭水化物素材】

○ご飯

○食パン
○うどん

○そうめん

○スパゲッティ
○マカロニ

○ビーフン
○オートミール など

 

お米、食パン、めん類などほとんどのものが食べられます。食べやすい大きさにカットしたり、やわらかくしたりします。

 

 

体の調子を整える

【ビタミン・ミネラル素材】

○かぼちゃ

○白菜
○ブロッコリー

○トマト
○ほうれん草

○バナナ
○もやし

○寒天

○わかめ など

 

ビタミンやミネラルは、それぞれの働きが違います。なるべくたくさんの種類の素材を使って、まんべんなく栄養を取り入れましょう。

 

 

筋肉や血液などをつくる

【たんぱく質素材】

○豆腐

○白身魚

○鮭
○あじ・さば ・さんま

○赤身肉

○レバー

○プレーンヨーグルト

○カッテージチーズ
○卵

○ツナ缶 など

 

初めて食べる食材は少量に。加熱するとかたくなるので食べやすく調理して、3食でなるべく違う素材がとれるように献立を考えましょう。ツナ缶は、9カ月以降、水煮またはスープ煮のものを熱湯をかけて塩抜きしてから使用します。

 

※そのほかの具体的な食品は、「月齢ごとの材料別食べていいものダメなもの」で確認が出来ます。

 

 

9カ月~11カ月ごろの離乳食の献立の立て方

 

(1)主食

炭水化物を多く含んだ素材から、主食として1品を選びます。オートミールやシリアルもこのグループです。炊き込みご飯やまぜご飯なども、炭水化物と考えます。

 

 

(2)メインのおかず

次にたんぱく質を含む食材から1品選んで、主菜(メインのおかず)にします。たんぱく質の食材には、魚や肉、チーズなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品、卵などがあります。

 

 

(3)サブおかず

ビタミン・ミネラルは副菜(サブおかず)で取り入れます。ほうれん草やにんじんなどの緑黄色野菜や大根などの淡色野菜、わかめなどの海藻類を、煮物やあえ物にしましょう。

 

 

(4)汁もの

基本的に3品で栄養バランスは取れますが、たまには別の食材を使った汁物を加えることもおすすめです。赤ちゃんにだしのおいしさを教えて、味覚を広げることができます。​

 

 

9カ月~11カ月ごろの離乳食の不安Q&A

離乳食の回数が増えてくると、栄養バランスや献立に頭を悩ませることも多くなってきます。9カ月~11カ月ごろの離乳食をステップアップさせたときの悩みに答えます。

 

Q.魚や肉をあげると口から出してしまいます

A.とろみをつけたり、おかゆや野菜に混ぜたりしてみましょう

 

たんばく質素材は、穀類や野菜に比べて水分が少なく、加熱するとかたくなります。魚は煮魚やムニエルにするとパサつきが減って食べやすくなります。肉は鶏肉を中心にして、豚肉や牛肉はひき肉を使うのがおすすめ。水溶きかたくり粉でとろみをつけたり、おかゆやじゃがいもに混ぜたりしてみましょう。

 

 

Q.栄養バランスのいい献立作りに悩みます

A.主食にたんぱく質と野菜のおかずを添えるとバランスのいい献立に

 

まず、ご飯、パン、めん類などのどれか1つを主食にします。主菜(メインのおかず)として、肉類、魚類、大豆製品類、卵類から1品。副菜(サブのおかず)は野菜、いも類、海藻類を使って考えます。食べやすい果物を添えてもいいですね。そろそろ大人の食事からの取り分けもできるので一緒に作ってもいいでしょう。

 

 

Q.3回食になっても授乳の回数が減りません

A.外に遊びに行くなど授乳の回数を減らすような時間づくりを

 

授乳は1日何回ぐらいでしょうか。3回の離乳食をそれなりに食べているなら心配しなくてもかまいませんが、この時期の授乳は、食事のときとそれ以外に2回くらいで足りることがほとんどです。外に遊びに行く時間をつくり、日中はおっぱい・ミルクに執着しない環境をつくりましょう。

 

 

Q.食べることに集中できず遊びながら食べます

A.食事に集中できる環境と、食事が空腹で迎えられる生活リズムを整えましょう

 

このころの赤ちゃんは、最初の10分〜15分は集中して食べるもの。最初から集中しないのは、テレビがついていたり、お気に入りのおもちゃが手の届くところにあったりして食事に集中できない場合や、食事時間におなかがすいていない場合などのことが多いです。食事に集中できる環境を整えたり、生活リズムを整えて、食事時間が空腹で迎えられるようにしましょう。
なお、大人も同じものを食べて、食べることに興味がわくように、言葉かけをすることもおすすめです。

 

 

Q.食べたものが便に そのまま出てきてびっくり。 与えるのが早すぎ?

A.不溶性の食物繊維はそのまま出てきます

 

赤ちゃんの消化機能は未熟なので、食べたものが、便にそのまま出てくることがあります。例えば、グリンピース、トマト、とうもろこし、枝豆などの皮、わかめやひじきなどの海藻類、きのこ類、こんにゃく類は不溶性の食物繊維なので、大人でもそのまま出てくる場合もあります。機嫌がよくて、便のかたさも特に変化がなければ、心配ないことがほとんどです。

 

 

Q.野菜がきらいみたいで細かくして混ぜても出してしまいます

A.やわらかくしたり、とろみをつけたりして食べやすく工夫しましょう

 

こまかく刻んで混ぜ込むだけではなく、適度な食感にすることが大切です。バナナぐらいのかたさを目安にして、食べやすいやわらかさに調理したものを与えましょう。だしや味を加え、かたくり粉でとろみをつけるなどで、赤ちゃんが食べやすいように工夫してください。

 

 

9カ月~11カ月ごろの人気の離乳食レシピ

 

【1】豆腐ハンバーグ

 

■材料(5個分)

鶏ひき肉:80g
豆腐(絹ごし):80g
にんじん:10g
片栗粉:小さじ2
サラダ油:少々

■作り方

1.にんじんはみじん切りにする。
2.ボウルににんじん、鶏ひき肉、ゆでて水切りした豆腐、片栗粉を入れて混ぜ合わせる。
3.食べやすい大きさに2の形を整える。
4.フライパンにサラダ油を引き、弱火で中に火が通るまで両面を焼く。

 


 

【2】キャベツのココットオムレツ

 

■材料(1人前)

卵:1/3個分
キャベツ:15g
だし汁:小さじ2

■作り方

1.キャベツは2~3㎜四方に切る。
2.ボウルにキャベツ、卵、だし汁を入れよく混ぜ合わせて、ココット皿に流し入れる。
3.ラップをかけずに電子レンジで40秒ほど、中に火が通るまで加熱する。

 


 

【3】お子さまハンバーグ

 

■材料(7~8個分)

合いひき肉:200g
木綿豆腐:150g
パン粉(おからパウダーで栄養価UPも!):10g
塩:少々

■作り方

1.材料をすべて混ぜ合わせて粘り気が出るまでよく捏ねる。
2.一口大程度に形成する。
3.フライパンで両面に焼き色を付ける。
4.1/3程度浸るくらいの水を入れて7分程度、フタをして蒸し焼きにする。

5.中まで火が通ったらでき上がり。

※野菜餡をかけたり、ソースで煮込むのもおすすめです。

 


 

【4】ナスとピーマンと牛ひき肉の味噌煮

 

■材料(5人前程)

ナス:1本
ピーマン:1個
牛ひき肉:大さじ1~2
味噌:小さじ1/2
醤油:小さじ1/2
砂糖:ひとつまみ
水:約100ml

■作り方

1.調味料と水を合わせておく。
2.ナス、ピーマンを食べやすい大きさに切り、ナスは水にさらし、あく抜きをする。
3.ナスとピーマンをやわらかくなるまで煮る。

4.ひき肉を加え、あくが出たら取る。

5.1を加えて、煮たら完成。

 


 

【5】鮭とほうれん草のミルク味噌煮

 

■材料(1人前)

鮭(生):40g
ほうれん草:40g
牛乳:大さじ3
味噌:少々

■作り方

1.鮭はゆでて皮と骨を取り、5㎜大にほぐす。ほうれん草はゆでたら水にさらしてあくを抜き、5㎜四方に切る。
2.鍋に牛乳、鮭を入れ、弱火で加熱する。
3.ほうれん草、味噌を加えてひと煮立ちさせる。

 


 

【6】じゃがいものツナ煮

 

■材料(1人前)

じゃがいも:50g
ツナ水煮缶:大さじ1
豆乳:80ml
だし汁(昆布):50ml

■作り方

1.じゃがいもは皮をむいて水にさらし、あく抜きをする。
2.鍋にだし汁、じゃがいもを入れ、やわらかくなるまで煮る。
3.汁気を切ったツナ水煮と豆乳を加え、じゃがいもを食べやすい形状につぶす。

 


 

【7】かぼちゃのしらす入りおやき

 

■材料(4食分)

かぼちゃ:80g
しらす干し:10g
片栗粉:小さじ2
サラダ油:少々


■作り方

1.かぼちゃは皮と種を取ってゆで、フォークなどでつぶす。
2.しらす干しは塩抜きをし、細かく刻む。
3.ボウルに1、2、片栗粉を入れて混ぜ合わせ、8等分にして形を整える。

4.サラダ油を引いたフライパンで、3を中に火が通るまでフタをして焼く。

※粗熱がとれたら密閉袋に入れ、冷凍することもできます。

 


 

【8】簡単♡お野菜のオートミール

 

■材料(1人前)

オートミール:15g
ほうれん草(ゆでてみじん切り、またはペースト状、あるいはフリージングしてあるもの):20g
水:100cc
きな粉:5g
バナナ:20g


■作り方

1.水、ほうれん草(ゆでてみじん切り、あるいはペースト状でフリージングしてあるもの)オートミール、きな粉を小鍋に入れ、中火にかける。
2.しっかりとろみがついたら、火から下ろし、皿に盛り付ける。
3.最後に薄く輪切りにしたバナナを盛り付けて完成。

 


 

【9】鶏ささみと野菜の豆乳コーンスープ

 

■材料(1人分)

【A】
 鶏ささみ:15g
 にんじん:10g
 玉ねぎ:10g
 ブロッコリー:10g
 しめじ:10g
とうもろこしフレーク(市販のフレーク):15g
豆乳:100cc

■作り方

1.Aの具材は好みの大きさに切り、下ゆでをしておく(このときのゆで汁は大さじ1だけ残しておく)。
2.豆乳を火にかけ、1で下ゆでした鶏ささみと野菜を入れ、3分弱火で煮込む。
3.とうもろこしフレークを入れ、残しておいたゆで汁も加えて30秒煮込む。

 


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監修者

管理栄養士 堤ちはる

相模女子大学 栄養科学部 教授


相模女子大学栄養科学部教授。保健学博士。管理栄養士。日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了、東京大学大学院医学系研究科保健学専門課程修士・博士課程修了後、青葉学園短期大学専任講師、助教授、日本子ども家庭総合研究所母子保健研究部栄養担当部長を経て、現職。調理学、母子栄養学、食育関連分野を 専門とし、妊産婦・乳幼児期の食育に関する研究や、講演会・研修会などの講師を務める。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」改定に関する研究会委員。


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