【助産師監修】9~11カ月ごろの離乳食 量の目安や進め方のコツ
2回食が定着し、お散歩や睡眠などの生活リズムが整ってきたら、次の段階に進んでみましょう。今回は、9~11カ月ごろ(離乳食後期)の離乳食の進め方や注意点をお話しします。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)って?
9~11カ月ごろ(離乳食後期)は、バナナ程度の硬さの物を前歯で噛み取り、歯ぐきでつぶせるようになることから、「カミカミ期」とも言われます。母乳や育児用ミルクの量も減り、離乳食が中心になってきます。食べることへの興味が増してくる一方で、好き嫌いが出てくる時期でもあります。また、手づかみ食べも始まり、手に持った物を自分で口に運べるようになってきます。
7〜8カ月(離乳食中期)から移行する目安として、
●バナナ程度の硬さの物をモグモグと食べられる。
●主食・主菜・副菜を合わせて子ども茶碗1杯分食べられる。
●生活リズムが整い始め、1日2回の離乳食の時間ができている。
などがあげられます。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)の進め方とポイント
9~11カ月ごろ(離乳食後期)に入ったら、朝・昼・夕の3回食のリズムがつけられるよう、朝、お昼を少し過ぎたころ、夕方に離乳食を与えるようにします。その際、食事の間隔を3~4時間はあけるようにすることと、夕食は20時を過ぎないようにすることが大切です。夕食を食べるのが遅くなると、就寝時間も遅くなってしまいますので、規則正しい生活ができるように食事時間にも注意が必要です。
離乳食のメニューは、主食・主菜・副菜がそろうように意識し、煮る・焼く・蒸すなどの調理方法も工夫しましょう。固さの目安は、指でつまんで、少し力を入れれば潰すことができるくらいです。
固過ぎたり、細か過ぎたりすると、噛まずに飲み込んでしまいます。赤ちゃんの様子を見ながら、一段階前の状態の食事にしてみたり、少し固さを進めてみたりして、噛んで食べることを教えてあげるようにしていきましょう。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)の1回量の目安
9~11カ月ごろ(離乳食後期)の1回量の目安は、
〇全がゆ 90g〜軟飯 80g
〇野菜・果物 30〜40g
〇魚 15gまたは肉 15gまたは豆腐 45gまたは全卵1/2個または乳製品80g
となっています。
タンパク質を何種類か組み合わせて使う場合は、それぞれの量を減らして調整するようにします。
離乳食のあとには母乳や育児用ミルクを与えます。このほか母乳は授乳のリズムに合わせて欲しがるときに、育児用ミルクは1日3回程度与えましょう。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)の食べさせ方
9~11カ月ごろ(離乳食後期)は、赤ちゃん用の椅子にひとりで座って食べさせるようにします。高さがある椅子の場合、安全ベルトを着け忘れないようにしてください。テーブルは赤ちゃんがテーブルの上の食事を自分で食べることができる高さが理想です。
大人が赤ちゃんの口に食べ物を運んであげることも必要ですが、少しずつ自分で食べることができるようにしていかなくてはいけません。ですから、赤ちゃんが自分の手でつかんで食べることができる食材も用意してあげましょう。
遊び食べをしてしまって、ほとんど口に入らなかったり、こぼしたり、ひっくり返したり、散らかってあちこちを汚してしまうことも多いですが、叱らないようにしましょう。成長の過程で必要なことですので、床にレジャーシートや新聞紙を敷いて、後片付けがストレスにならない工夫をしましょう。近くにハンドタオルやおしぼりを準備しておくのもおすすめです。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)の手づかみ食べのメニュー
スプーンやフォークを使わなくても自分の手で赤ちゃんが食べることができるメニューを毎食1品は取り入れると、自分で食べたいという意欲も強くなっていきます。
たとえば、バナナ、いちご、オレンジなどの果物類は固過ぎないので、この時期の手づかみ食べにはピッタリです。
パンは手にくっつきにくいので、フレンチトーストやホットケーキを持ちやすい形にしてあげるのも良いです。ロールサンドにすれば、パン以外の食材を一緒に食べることもできます。
おかずでは、魚のムニエルやお好み焼きなどをスティック状にしてお皿に乗せておくと手づかみ食べの練習になります。
野菜はほとんどのものが食べられますので、にんじんを柔らかく茹でて持ちやすい形に切ったり、大根や芋などの根菜類を型抜きでかわいくして茹でると見た目も華やかになります。
まとめ
9~11カ月ごろ(離乳食後期)は、まだ母乳や育児用ミルクを飲む回数のほうが多い時期ではありますが、多くの栄養を離乳食から摂取する時期でもあります。栄養のバランスを考えた食事を食べさせてあげることを大切にしましょう。
とはいえ、赤ちゃんはなかなか大人の思うようには食べてくれないものです。昨日までしっかり食べていた食材を突然嫌いになって食べなくなってしまうこともありますし、たくさん食べていたのに、ある日を境にすごく小食になってしまうこともあります。そんなときは焦らずに、「今、この食材は食べたくない時期なんだ」と割り切って、その食材をしばらくお休みにしてしまいましょう。そうすると、また食べてくれるようになったりしますよ。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)の離乳食のレシピ
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離乳食後期 青のりのおかゆ
離乳食後期のメニューです。青のりの風味がおいしいですよ。おやつにも
いかかでしょうか?
〇材料: 5倍かゆ、青のり
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離乳食後期 山芋とほうれん草煮
離乳食後期から食べられます。山芋のトロトロがほうれん草を食べやすくさせてくれます!
〇材料: 山芋、ほうれん草、かつお昆布だし、しょう油
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離乳食後期 豆腐とにんじんの豆乳おじや
写真の形状は離乳食後期からですが、野菜を小さく切れば離乳食中期から食べられます。
〇材料: 5倍かゆ、豆乳、豆腐、にんじん大根ブロッコリー、かつお昆布だし...
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◆関連体験談
よだれも多いし、食べ物に興味が出てきた生後5カ月と12日から10倍がゆを始めました。2週目からにんじんやじゃがいも、ほうれん草などを1さじから始めました。わりと好き嫌いなく食べてくれました。スプーンにも慣れ、離乳食始めて1カ月たったころから2回食にしました。最近はベビーフードなどにも頼り、いろいろな物を食べさせています。今のところアレルギーないようで安心しています。
たいがママ さん
離乳食は1回食から始まり、少しずついろいろな食材を食べさせていきました。最初は10倍がゆから始めました。1週間慣れたところで、野菜を少しずつ始めていき、果物も食べさせていきました。食べてくれるととてもうれしいもので、明日は何を作ろうかなと考えるのが楽しかったです。だんだん食べる量も増えていきました。口周りや洋服が汚れてしまうので、その後始末がいつも大変でした。
そばかす さん
料理があまり得意でない私は、離乳食が始まって、手作りの1回食、2回食……のあたりでもう限界。3回食になった時点で、3回のうち1回は市販のベビーフードを使おう!と決めたとたん、フッと気持ちが楽になりました。その1食の中で、自分では作りにくい食材(レバーなど)もとれるし、品目も多くとれるので、気分的にもとても助かりました。手を抜いて、その分、ゆっくりと子どもと向き合う時間が取れたと思います。
あっちママ さん
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