【助産師監修】 フォローアップミルクとは? その必要性と与える時期

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助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

【助産師監修】 フォローアップミルクとは? その必要性と与える時期

 

赤ちゃん用の粉ミルクには、フォローアップミルクと呼ばれるものがあります。普通の粉ミルクとは少し用途が異なるフォローアップミルク。そもそもフォローアップミルクとは何なのか? 普通の粉ミルクとの違いや必要性、いつからいつまで与えるものなのかなどをご紹介します。

 

 

フォローアップミルクとは?

離乳食が始まる前の赤ちゃんは、母乳や育児用ミルクから必要となるすべての栄養を摂取しますが、離乳食が始まると、離乳食からも必要とする栄養を摂取することができるようになってきます。

 

5~6カ月ごろ(離乳食初期)や7~8カ月ごろ(離乳食中期)では、まだ大半の栄養を母乳や育児用ミルクから得なくてはいけませんが、離乳食が3回食に進んでくると、ほとんどの栄養素が離乳食から摂取可能です。とはいえ、離乳食だけではやはり不足しがちな栄養素が出てきます。

 

フォローアップミルクは、離乳食期から幼児期の栄養を補うことを目的に開発された粉ミルクです。

 

 

 

フォローアップミルクと乳児用調製粉乳(粉ミルク)との違い

【助産師監修】 フォローアップミルクとは? その必要性と与える時期

 

フォローアップミルクは、新生児期から赤ちゃんに飲ませる乳児用調製粉乳と違い、成分的には乳児用調製粉乳よりも牛乳に近く、牛乳よりも鉄分を豊富に含んでいます。また、栄養所要量に合わせて脂肪の量も少ないことが特徴でもあります。

 

フォローアップミルクは、乳児用調製粉乳とされておらず、一般の育児用ミルクに添加が許可されている亜鉛塩類、銅塩類が添加されていません。WHOでも、フォローアップミルクは「食品」と位置付けられています。

 

また、フォローアップミルクより育児用ミルクのほうが加工過程が複雑になるため、その分、価格が高くなっています。

 

 

 

 

フォローアップミルクはいつから? 絶対に必要なの?

これまで述べたように、フォローアップミルクは、離乳食期から幼児期の栄養を補うことを目的に開発された粉ミルクです。離乳食が順調に進んでいれば、フォローアップミルクは必要ありません。WHOも1989年の世界保健総会で、「フォローアップミルクは不必要である」と決議しています。

 

また、離乳食が進んできているときに、フォローアップミルクが乳幼児の栄養の多くを占めてしまうと、離乳食が進まなかったり、時期に見合った咀嚼の発達が阻害される可能性があるとも言われています。

 

フォローアップミルクの缶の説明書きには、対象年齢は生後約9カ月から3歳ぐらいまでと書かれているのがほとんどで、赤ちゃんが生後9カ月を過ぎたら飲ませなければいけないものと思っている人も多いかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。

 

ただ、母乳育児の赤ちゃんは6カ月以降になると生まれるときにママからもらって赤ちゃんの体内に貯蔵されていた鉄が減少し、鉄欠乏になる可能性があります。乳児期の鉄は脳の発達にも関係するので、育児用ミルクやフォローアップミルクを離乳食の食材として使うのがおすすめです。

 

 

まとめ

フォローアップミルクは、必ずしも赤ちゃんに与えなければならないものでありません。しかし、離乳食が思うように進まず、赤ちゃんの栄養が気になる人もいるかもしれません。そのようなときに、うまくフォローアップミルクを使用して、赤ちゃんの栄養を補えるといいですね。

 

 

 

 

 

◆母乳育児に関するQ&A

 

 

◆授乳の体験談

 一番最初の授乳は出産直後に助産師さんが吸わせてくれました(^^) 小さくて必死な姿が本当に可愛かったです!それからは母子同室で吸わせかたがわからず助産師さんに何度も手伝ってもらい授乳しましたが体重を測ると2グラムしか増えておらず、ミルクを足すよう指導され夜中泣きました。それからは軌道に乗って完母でトラブルなく過ごせてます!助産師さんと頑張って吸ってくれたかわいい息子にに感謝です!

たいがママ さん

 現在2人目授乳中です。正直、上の子の初授乳は覚えていません。そして今回は生まれてまもなく、分娩台の上での初授乳でした。それまでずっと自分の指をチュパチュパ吸っていたので、助産師さん(看護婦さんだったかな?)にお願いして吸わせてみました。誰からも教わってないはずなのに夢中でおっぱいを吸う我が子に妙に感心したのを覚えています。

きょん×2 さん

 1人目の最初の授乳からだいぶ経つのですが、感激した感覚をまだ覚えています。私自身も可能であれば母乳で育てたいと思っていたので、病院選びの際に母乳育児に力を入れているということもポイントの1つとしていました。
 私は産後入院中はずっとろくに出なくて、赤ちゃんも自分も授乳に慣れていないで格好も定まらず、明らかに懲りそうな不自然な格好で授乳していました。産後の疲れた体でヘトヘトでしたが、乳首を吸わせる刺激で出るようになるということで、入院中にスパルタ教育をしてもらいました。
 産まれる前の授乳への意気込みが強かったためこのままずっと出なかったらどうしようと不安にも思いましたが、幸い、大きさの割にf^_^;)よく出るようになってよかったです。看護師さんが言っていた通り、「最初に出なくても大丈夫!ある日突然出るようになることもあるから、最初から出なくても諦めないで!でも、どうしても出なかったらミルクでいいんだよ!」

ぽぽ さん

 

 

 

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