【助産師監修】1歳~1歳6カ月ごろの離乳食 量の目安や食材のポイント
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳完了期)は、そろそろ離乳が完了する時期。今回は、1歳~1歳6カ月ごろ(離乳完了期)の離乳食の進め方や注意点をお話しします。
- 【目次】
- ・1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の食事回数と量
- ・1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の食事の与え方のポイント
- ・1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)はどんなメニューにすれば良い?
- ・まとめ
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の食事回数と量
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の1回の食事量の目安は、
○軟飯 90g〜ご飯 80g
○野菜・果物 40〜50g
○魚 15〜20gまたは肉 15〜20gまたは豆腐 50〜55gまたは全卵1/2〜2/3個または乳製品100g
となっています。
食事の回数は1日3回、生活リズムを意識して朝・昼・夕食に食べるようにしましょう。1日3回離乳食を食べることができるようになっても、赤ちゃんの消化吸収機能は未発達です。離乳食でとりきれない栄養を補うという意味でおやつ(補食)を1日1〜2回与えてもよいでしょう。その際は、ごはんの代わりになるような食材を選ぶようにしましょう。
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の食事の与え方のポイント
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)は、大人が食べる物より少し柔らかくして、小さくしてあげれば、いろいろな物を食べることができるようになっていきます。前歯で噛み切って、歯茎でつぶして食べるようになってきますので、魚や肉は、骨と皮を取り除いてしまえば、大まかにほぐすだけで食べることができます。自分で食べたい気持ちが芽生えてきますので、手づかみ食べがしやすいサイズで食事を出してあげるのがポイントです。
1歳くらいになると、コップを使ってじょうずに飲み物を飲むことができるようになってきますので、コップで牛乳を飲む練習をしてみてはいかがでしょうか。また、母乳を飲んでいる場合は、鉄分が不足してしまいがちなので、鉄分が多く含まれる小松菜やほうれん草、レバーなどを積極的に取り入れた食事を心掛けましょう。
赤ちゃんが食事をすると、散らかってしまうので、赤ちゃんだけ先に食べさせてしまうというご家庭も少なくないかもしれません。けれども、家族そろって同じテーブルで同じタイミングで食事をすることが、赤ちゃんが自分で食事を食べるようになる近道になります。大人がフォークやスプーンを使って食事をしている姿を見ながら食べることで、どのようにして食べれば良いのかを赤ちゃんが学習するからです。最初は大人が食べ物をフォークに刺して、それを赤ちゃんの口に運んであげます。それを繰り返していくうちに、赤ちゃんが自分で食べ物をフォークやスプーンを使って食べることができるようになっていきます。また、苦手な食材も、ほかの人がおいしそうに食べているのを見ると、興味を持って食べてみようと思うようになります。
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)はどんなメニューにすれば良い?
大人が食べる食事と赤ちゃんが食べる食事をバラバラに作っていたのでは、とても大変です。大人が食べる食事から同じ食材を使って離乳食にするようにすると手間が省けます。どのような方法があるかご紹介します。
【朝食(洋食)】
<大人>
・パン
・ゆで卵
・野菜スープ
・ヨーグルト
<赤ちゃん>
・フレンチトースト(溶き卵に牛乳を混ぜ、食パンを浸します。それを少量のバターをひいたフライパンで焼きます)
・野菜スープ(具材を指で潰すことができるくらいまで柔らかく茹でて、薄味をつけます)
【朝食(和食)】
<大人>
・ご飯
・納豆
・みそ汁
・ほうれん草の胡麻和え
・生鮭のムニエル
<赤ちゃん>
・ご飯
・納豆とほうれん草の和え物(茹でたほうれん草を刻み、ひきわり納豆と醤油とだし汁を混ぜて加熱します)
・生鮭のムニエル(大人用のムニエルの味の薄い部分をほぐしたり、とろみを付けたりします)
【昼食】
<大人>
・鶏挽肉のカレーライス
・サラダ
<赤ちゃん>
・鶏挽肉と野菜のトマト煮
(カレールーを入れる前の柔らかく煮た食材を取り出して、食べやすい大きさに切ります。そして、サラダ用のトマトの皮を剥いて小さく刻み、混ぜ合わせて塩や少量のケチャップで味付けします)
【夕食】
<大人>
・ご飯
・ほうれん草のおひたし
・肉じゃが
・すまし汁
<赤ちゃん>
・ご飯
・肉じゃが(薄味状態の肉じゃがの具材を食べやすい大きさに刻みます。ほうれん草のみじん切りを添えます)
まとめ
この時期は食べムラが気になってくることも多いです。また、遊び食べをして散らかしてしまうので、ママのイライラが募ることも少なくないです。けれども、赤ちゃんの成長の過程で必要なことなので、どうかゆったりとした気分で過ごすようにしましょう。
無理矢理食べさせようとしたり、叱ったりしてしまうと、逆効果になってしまいます。とにかく、食事をするって楽しいなと赤ちゃんが思うことができる雰囲気作りが大切です。離乳食はたくさん食べることよりも、食事の質が重要です。育児書に書かれている内容や他のお子さんのことは参考程度にして、目の前にいる自分の赤ちゃんの様子を見ながら離乳食を進めていくようにしましょう。
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の離乳食のレシピ
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◆関連体験談
よだれも多いし食べ物に興味が出てきた生後5カ月と12日から10倍がゆを始めました。2週目からにんじんやじゃがいも、ほうれん草などを1さじから始めました。わりと好き嫌いなく食べてくれました。スプーンにも慣れ離乳食始め1カ月たったころから2回食にしました。最近はベビーフードなどにも頼り、いろいろなものを食べさせています。今のところアレルギーないようで安心しています。
たいがママ さん
離乳食は1回食から始まり、少しずついろいろな食材を食べさせていきました。最初は10倍がゆから始めました。1週間慣れたところで、野菜を少しずつ始めていき、果物も食べさせていきました。食べてくれるととてもうれしいもので、明日は何を作ろうかなと考えるのが楽しかったです。だんだん食べる量も増えていきました。口周りや洋服が汚れてしまうので、その後始末がいつも大変でした。
そばかす さん
料理があまり得意でない私は、離乳食が始まって、手作りの1回食、2回食……のあたりでもう限界。3回食になった時点で、3回のうち1回は市販のベビーフードを使おう! と決めたとたん、フッと気持ちが楽になりました。その1食のなかで、自分では作りにくい食材(レバーなど)も摂れるし、品目も多く摂れるので、気分的にもとても助かりました。手を抜いて、その分、ゆっくりと子どもと向き合う時間が取れたと思います。
あっちママ さん
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