夫への不満、息子へのイライラで、心身の限界を感じたMさんは――!?
産後クライシスになりました
夜泣きをする息子にMさんが疲れ果てているときも、趣味のゲームを夜遅くまでする夫。Mさんはそんな夫に不満を感じていました。さらに、仕事が休みの日でさえも、夫は「自分の時間が欲しい」と言って育児をしようとしませんでした。
次第に息子にイライラし始め、限界を感じたMさんは、夫に母親の自信がないと話しました。
「この子、私が母親じゃない方が幸せになれると思うの」
夫はMさんの言葉を聞いて困惑。そして、初めて、
「今日は俺が見てるから別の部屋で寝なよ」
そう言ってくれました。初めての育児に苦戦しながらも、授乳、寝かしつけなど、夫なりに努力していました。しかし、最終的に泣いている息子の隣で寝てしまった夫。夫は自信をなくしたのか、夜だけはどうしても無理だと言ってて、結局交代してもらえなくなってしまいました。
やがてMさんは育休を終えて、息子を保育園に預けて仕事に復帰します。仕事と育児の両立は大変でしたが、おっぱいをやめると、夜泣きが減ってMさんの睡眠不足が解消されました。そしてこのほかに、大きな変化が。
それは、ある保育士さんとの出会いでした。
Mさんが自分の子育てに自信がないと相談すると、その保育士さんは笑顔で言いました。
「息子さんを見れば、お母さんからたくさん愛情を受けて育てきたのがわかります。よくここまで頑張ってこられましたね」
どんなときも肯定してくれたその保育士さんのおかげで、Mさんは自分の育児に自信が持てるようになりました。
そしてMさんは夫と話し合いをすることに。Mさんは夫に、育児をするつもりがないなら、離婚を選択する意思があることを伝えました。ようやく夫は反省したのか、「ずっと我慢させていてごめん」とMさんに謝りました。その後、2人は何度も話し合いを重ねていきました。
話し合いの中でいくつかのルールが生まれ、それらを積み重ねていくことで、冷え切っていた2人の関係は少しずつ修復していきました。息子と一緒に過ごす時間が増えるにつれて、夫が父親らしくなったように感じたMさん。Mさんは今は、わが子を思う気持ちは夫も一緒なのだと思えるように。
Mさんはこうして、産後クライシスを乗り越えました。今、ゆるく2人目の妊活を始めたMさん夫婦。これからも、後悔のない選択ができるように過ごしていきたい、と考えています――。
◇ ◇ ◇
出産後数年の間に、急激に夫婦仲が悪化する現象、「産後クライシス」は、産前の夫婦仲が良好であっても起こってしまうことがあるようです。今回Mさんは、産後、夫が育児をしないという状況に悩まされました。パパの子育てに詳しい専門家の小崎先生曰く、「子育てに父親が関わらなかったことが原因で、熟年離婚につながることもある」とのこと。とはいえ、多様性が求められる現代、関わり方は家庭によって異なるものだから、「うちはどうする?」と、自分たちらしさの意識を高めることが大切なのだそうです。Mさんのように、夫婦で話し合うことは、産後クライシスを回避したり乗り越えたりする一歩になりそうですね。
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