こんにちは。保育士の中田馨です。今年も1ヶ月を切ったということで、年末年始に向けて大掃除や里帰りの準備などをはじめた方もいらっしゃるのではないでしょうか?年末年始は、家族・親戚が集まる機会でもあります。
今回は、そんな年末年始だからこそ、お正月を含め普段から気をつけたい子どもの誤飲(誤嚥)について、お話しします。
お正月だからこそ誤飲(誤嚥)に気をつけたい食べ物
お正月だからこそ誤飲(誤嚥)に気をつけたい食べ物の代表といえば。『おもち』です。おもちを食べられるようになる目安の年齢は、3歳以降。その上で、まずは小さくちぎったおもちから食べ始めます。
また、昼間からお酒を飲むこともあるお正月。たくさんのご馳走と共にテーブルにあるグラスに入ったお酒を、子どもが口にしないよう気をつけてあげてください。
その他、まだ食べたことがない食材も料理に取り入れることがあると思います。間違って口にして、もしものことがあったらお正月ですので受診できる病院を見つけるのも一苦労のはず。お正月は、親戚が集まり大人の目が多くなるので、「誰かがみてくれているだろう」と油断しがちになるのも事実です。乳幼児がいる場合は、その点も気をつけていきたいですね。
お正月だからこそ気をつけたいこと
お正月は親戚が多く集まります。お子さんよりも年齢が上の従兄弟たちも来ることでしょう。お子さんはきっと、従兄弟のことや従兄弟の持っているものに興味津々。まだ物を口に入れるような月齢や年齢の場合、従兄弟たちの持ってきている小さいおもちゃにも気をつけたいですね。
例えばビー玉のような小さいおもちゃがあったら、「触って、口に持っていく」なんてこともあるでしょう。小さなお子さんがいる場合は、大人が気をつけると共に、年齢が上の従兄弟たちにも「このおもちゃは、〇〇ちゃんが食べると危ないから、こっちで遊ぼうね」など、かんたんなルールを伝えておくことも大切です。
誤飲(誤嚥)してしまった時の対処法は?
子どもが物をのどに詰まらせたときの対処法には、背中をたたく(背部叩打法)や腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)などがあります。
具体的には、1歳未満の場合は背部を叩き、1歳以上の場合は腹部を突き上げるハイムリッヒ法で喉に詰まった異物を取り除きます。ただし、スパンコールのように薄いものが喉に貼りついてしまうと、これらの方法では取れない可能性もあります。
口の中に異物が見えており取れそうな場合は手を入れて掻き出しますが、異物が見えない状態で手を入れて掻き出そうとすると、口内を傷つけたり、嘔吐を誘発したりするほか、異物を奥に押し込んでしまう可能性もあるので危険です。
もしもの時のために対処方法も一度確認しておくとよいでしょう。
※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通るもの)は誤飲するおそれがありま す。赤ちゃんに渡さないでください。
※赤ちゃんが遊んでいるときはママは赤ちゃんから目を離さないようにしてください。
安全に生活するには、大人のちょっとした環境づくりや配慮が欠かせません。この機会に今一度、お家の中の様子を子ども目線で確かめてみてくださいね!