授乳って難しい…
初めての出産を終えて、これでしばらくはゆっくりできる……と思っていた私。しかし、助産師さんから「ここでは基本的に母子同室になりますので、まず授乳の方法を教えますね」と言われ、てっきり産後は赤ちゃんを預かっていてもらえると思っていた私は、正直ガーンとショックを受けました。
そして初授乳をしてみると、母乳は出ていたものの、早産児として生まれた息子は体も小さく、なかなかうまく授乳ができなくて私は四苦八苦していました。
頻回授乳で乳首が痛い!!
その後も後陣痛や夜間の頻回授乳に悩まされ、とてもしんどい状態でしたが、次第に息子も頑張って母乳を飲んでくれるように。しかし、何度も授乳をしているうちに「もう歯が生えているんじゃないのか?」と思うくらい乳首が痛くなって仕方がありませんでした。
出産から2日ほど経ったそんなある日、産院からいただいていたパンフレットやカタログを何となく見ていたら、乳頭をケアできる「乳頭保護クリーム」のサンプルが入っていました。私はそんなグッズがあるとは知らず、とにかくこの痛みを何とかしたいと思い、使ってみることに。
こんな神グッズがあったのか
乳頭保護クリームを使用してみてから私は、「開発してくれた人、本当にありがとう!」という気持ちでいっぱいでした。ただクリームを塗っただけなのに、あるのとないのとではこんなに違うものなのか……と感動するぐらい、痛みがラクになったのです。妊娠中に、ネットなどで入院中に必要な物をいろいろとリサーチしていましたが、乳首をケアするものは想定外でした。
私の場合、サンプルの使用について、事前に病院に確認せずに塗ってしまったのですが、あとで助産師さんに聞いたら、成分を見て「いいと思うよ〜」とのこと。しかし本来は、やはり事前に使用可否を確認すべきだったと思いました。
その後、サンプルをちびちび使用し、なくなる前に夫に頼んで乳頭保護クリームを買ってきてもらって、入院中はもちろん退院してからもしばらくはお世話になっていました。
出産する前は、授乳するたびに乳首がこんなに痛むとは知りませんでした。息子が1歳を迎えるころには、息子も成長し私も授乳に慣れたこともあって、だんだん乳頭保護クリームを使わなくなりましたが、サンプル品にここまで感謝したのは初めての経験でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:小野 美穂
5歳の幼稚園男児のママ。乳児期に産後うつになり、治療をおこなう。現在は趣味のイラストを活かした仕事をしている。