夫婦関係は良好だが、妻が今でも「離婚」という選択肢をもっているのかどうか、ずっと怖くて聞けなかった夫。しかし、捨てられた離婚届を見つけてしまい、意を決して聞くことにした。
「あの時の私は追い詰められていて、カズ君との関係に本気で悩んでた」
家事も育児も一人きりで背負わされて、夫からは冷たい態度をとられ、見下されるつらい毎日。娘の1歳の誕生日さえ忘れて飲み会へ行った夫に我慢が限界を迎え、家を飛び出した。戒めのために、離婚届を取りに行ったという。
それでも「完全に終わらせたいとまでは、気持ちが固まっていかなったと思う」という妻の言葉に、驚いた夫。
妻の言う「戒め」とは……?
「夫婦」はもともと赤の他人。
紙切れ一つで始めることができれば、簡単に終わらせることもできる関係。
だからこそ、関係を維持するには、双方の努力が必要不可欠だと、自分の考えを夫に伝えた妻。
「家族だから、夫婦だからって、相手の尊厳を踏みにじるようなことはしちゃいけないの」
「相手の尊厳を踏みにじってはいけない」という、至極当然のことさえ、「夫婦」「家族」という関係にあぐらをかいて、できていなかった夫。妻の正論にぐうの音も出ない……。そんな夫へ、妻はさらに言葉を続けて……。
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